〈コラム〉地元の企業や仕事、知っていますか? 就活の第一歩は身近に

高橋宏昇・ジョブカフェいわてセンター長

2019/01/15

 昨年末、岩手大の学生組織いわてとキャリアを創る会(樋口修也代表)が県内で働く社会人と学生の交流会を開きました。首都圏での就職志望が強まっている学生に県内の企業を知ってもらおうという目的で、初開催ながら約20人の学生が参加しました。

職業観や本県で働く意義を語り合う学生と社会人=2018年12月26日

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 岩手県などが参加する「いわてで働こう推進協議会」は高校生や大学生の地元定着やUIターンの促進のためさまざまな取り組みをしています。岩手大など県内大学は、地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)で学生の地元定着を目指しています。そんな運動の成果や県内企業の旺盛な求人もあり、高校生の県内就職率は昨年11月時点で67.6%と過去最高になりました。県内大学生の地元定着率45%(2017年3月卒)も高くなりそうです。

 地元に残るかそれとも県外に行くのか、県外で暮らす学生さんらはUターンするかどうかで迷っている方も多いかと思います。そんなあなたにこんな実例を紹介します。東京の大学で学んでいた本県出身者は学生時代に開発途上国でボランティアを経験し「地域の課題は世界共通と分かった。ならば自分が生まれ育った地元で仕事を」と進路を決めました。琉球の民俗芸能にひかれて沖縄に何度も通った学生は、地元で生まれ育った方の民謡を聞いて「自分は古里について何も知っていない」と気付き、岩手県へUターンすることにしました。

 大学時代、地域の住民と交流する機会を得た学生は、地域の人々の暮らしやボランティアのニーズを知りました。地域やそこに暮らす人々の課題解決のお手伝いをしたいと、岩手県内に残り仕事として活動を続けています。

地元企業を知るためのバスツアーに参加した高校生=2019年1月8日

 「岩手にはやりたい仕事はないと思っていた。でも、今日見学した企業は魅力的でもっと県内企業を知りたいと思った」。これは1月8日の企業見学会に参加した盛岡の高校1、2年生のアンケートから拾った声です。

 就職先、特に勤務地をどうするか迷っている就活生のみなさん。インターンシップや企業見学会、家族や友人、先輩から話を聞くなど機会はあります。就活の第一歩を「自分の地域、地元の仕事を知る」にしてみてはいかがでしょうか。その上での決断なら、県外でも県内でも就活満足度は高くなるはずです。

学生応援コラム〈シューカツにこの1本〉
(1)「働く」の先にあるもの探そう 会社説明会スタート
(2)若さ「復興のエンジン」に 県内企業に新戦力
(3)最近本を読んでいますか 盛岡市が書籍購入額日本一に
(4)岩手の子、暑さから守るには 大人が知恵出そう
(5)自分のためにも、誰かのためにも 思いを行動に移す
(6)どんなことも自分事に 「いわてとワタシゴト展」に参加
(7)好きを「伝える」ことから始まる いわて若者文化祭
(8)自分と向き合う機会に 就活ルールの廃止を受けて
(9)熱気あふれた企業と大学の「情報交換会」 リアルな場に足運ぼう
(10)発見や気付き・・・将来の糧に インターンシップの勧め
(11)心豊かな学生生活を 就職活動で感じた「違和感」

今回の執筆:高橋宏昇(たかはし・こうしょう)ジョブカフェいわてセンター長

好きな言葉:「なんとかなる」