いわて桜だより2019




上外川高原の一本桜
(葛巻町江刈)



 葛巻町中心部から車で40分ほどの距離にある同町江刈の上外川(かみそでがわ)高原。標高約千メートルの放牧地にある一本桜が見頃を迎えている。
 一本桜は自生のヤマザクラ。桜の背後には残雪の岩手山や姫神山などを望むことができ、季節の移ろいを体感できる。周囲では風力発電施設の工事が進行中。風が強いため、満開の花を楽しめるのは3日間ほど。長い冬を耐え抜いた桜が雄々しく咲き誇り、訪れた人の目を楽しませてくれる。


5月5日現在

塩釜神社(塩釜)

散り始め

展勝地・陣ケ丘(北上)

落花盛ん

福泉寺(遠野)

散り始め

花巻温泉(花巻)

落花盛ん

小岩井農場(雫石)

満開

三八城公園(八戸)

散り始め

※県外はJR東日本調べ、基準木
※鳥の食害などのため開花状況が一部異なる場合があります。
◇本日で終了します。




上坊牧野の一本桜
(八幡平市・松尾寄木)



 八幡平市松尾寄木の上坊(うわぼう)牧野の一本桜は、県道233号から同牧野へ入る道路沿いの牧草地に立つカスミザクラ。残雪の岩手山を背にした姿が印象的で、その美しさから山岳関係の月刊誌の表紙を飾ったこともある。毎年県内外から多くの観光客が訪れ、カメラを向ける。
 市観光協会によると昨年より1週間ほど早い11日に見頃を迎えた。風が強い場所で、例年満開から数日で散る。




県民の森の夫婦桜
(八幡平市松尾寄木)



 八幡平市松尾寄木の県民の森の「みんなの広場」にある夫婦(めおと)桜は、オオヤマザクラとカスミザクラが1本ずつ、寄り添うように立つ姿からその名がついた。同広場は1984年の全国育樹祭の際に整備されたエリアで、関係者によると、2本は立派な枝ぶりだったため、切られずにそのまま残されたという。
 樹齢はともに100年ほど。一回り大きいオオヤマザクラが満開で、12日ごろまで楽しめそうだ。




民田山の石添えザクラ
(軽米・小軽米)



 軽米町小軽米にある民田山の石添えザクラは、ヤマザクラが直径4メートルほどの岩に寄り添い、りんとした姿を見せる。小川のせせらぎやウグイスの鳴き声が聞こえる中、ピンク色の花が咲き誇り、目を引き付ける。
 民田山地区には巨岩が多く、近くには町指定天然記念物の民田山の石割ザクラもある。直径2メートルほどの花こう岩の割れ目から空に伸びているヤマザクラも見どころだ。




清水野並木
(矢巾・煙山)



 矢巾町煙山の清水野並木は、約80本の桜が訪れる人を出迎える。南昌山を背景に約1キロの直線路がピンク色に染まっている。
 沿道にはソメイヨシノやシダレザクラ、ヤマザクラなど多様な品種が並ぶ。並木西側のひまわりパークでは、間もなく菜の花も咲く。近隣ではまだまだ〝花見〟が楽しめそうだ。




雫石川園地
(雫石・根堀)



 雫石町根堀の雫石川園地で、1・5キロにわたり連なるソメイヨシノ約150本が見頃を迎えた。1980年に植樹した桜並木は、中を歩くも良し、堤防の上から眺めるも良しで、地元住民に愛されている。
 桜が岩手山や秋田駒ケ岳の山並みと共演し、雫石小児童らが川の上に掲揚したこいのぼりも景色を彩る。5月2日まで一部区間をライトアップ(午後6時~同9時)中。





福泉寺
(遠野・松崎町)



 県内唯一の祈願霊場として知られる遠野市松崎町の福泉寺(尻石(しりいし)正全(しょうぜん)住職)は、市内有数の桜の名所としても名高い。境内は大型連休に合わせたかのようにソメイヨシノ約200本が見頃を迎え、参拝客の目を楽しませている。日本最大とされる高さ17メートルの木彫り大観音など見どころも満載。花まつりと銘打つ5月5日ごろまでかれんな雰囲気を楽しめそうだ。




馬淵川沿い
(一戸町一戸)



 一戸町一戸では、馬淵川沿いにソメイヨシノ約30本が咲き誇っている。周辺道路の拡張で伐採されたかつての桜並木を復活させようと、1970年代に地元の有志が整備。川のせせらぎと共に美しい桜並木が見られる場として、近隣住民や登下校時の高校生に愛されている。花が散るまでの間、住民の協力で夕暮れとともにライトアップしている。桜は今月いっぱい楽しめそう。




県立農業大学校
(金ケ崎・六原)



 金ケ崎町六原の県立農業大学校(高橋則光校長、学生96人)の桜並木が見頃を迎えている。
 同校正門から校舎まで続く約400メートルの道の両脇にソメイヨシノなど約100本が並び、学生や職員、地域住民らに癒やしを与えている。立ち入りは自由だが、シートなどを敷いての花見は禁止。見頃は今月末まで続きそうだ。




八幡寺
(住田・上有住)



 住田町上有住の八幡寺(宮崎宏成住職)では幹回り4メートル超の老木が見頃だ。同寺によると樹齢360年を超えるオオヤマザクラで、町内随一の巨木。暴風で枝が折れたり枯れたりした部分もあるが、美しい花を咲かせ続けている。
 道路を挟んだ向かいの住宅地はかつて一帯が畑だったといい、宮崎住職(74)は「住民はこの木が開花すると種まきをしたものだった」と振り返る。花は5月初旬まで楽しめる。




城山公園
(紫波町)



 標高180メートルにある紫波町二日町の城山公園では桜約2千本が満開となっている。中世紫波郡の中心として栄え、室町時代には斯波(しば)氏が居城・高水寺城を構えた歴史を持つ公園。ソメイヨシノやヤエザクラ、エドヒガンザクラなど18種が咲き誇り、さまざまな色や形の桜を堪能できる。
 夜にはぼんぼりが点灯し、夜桜も楽しめる。見頃は今月末ごろまで続きそうだ。




国道397号の「回廊」
(奥州・胆沢若柳)



 奥州市胆沢若柳の国道397号沿いを彩る「桜の回廊」が見頃を迎え、観光客やドライバーの目を楽しませている。
 旧若柳中付近から焼石クアパークひめかゆ付近まで約7キロの区間に、ソメイヨシノ約600本が道路を包み込むように並んでいる。
 27日までライトアップ(午後6時半~8時半)を実施。地元産直が軽食などを販売する夜間のお花見屋台も同日まで営業している。
 見頃は今週末ごろまで。




巽山公園
(久慈・中町)



 久慈市中町の巽山(たつみやま)公園では、ソメイヨシノを中心とした約120本の桜が見頃を迎えている。市中心部の高台で景色も良く、春の陽気の中、多くの市民が花見を楽しんでいる。
 今年の開花は例年より1週間ほど早い。5月6日までの予定でライトアップ(午後6~9時)され、昼間とは違った表情を見せる。
 公園は1971年に開園し、桜も開園時に植えられたとされる。見頃は残り数日間とみられる。




毛越のエドヒガン
(平泉)



 平泉町の世界遺産、毛越寺から達谷窟毘沙門堂(たっこくのいわやびしゃもんどう)へ続く県道沿いにある「毛越(けごし)のエドヒガン」。樹齢約350年、高さ約10メートル、太さ4・9メートルの一本桜で、1992年に町の天然記念物に指定された。
 幹にはしめ縄がまかれ、四方に太い枝を伸ばす存在感のある古木が満開に咲き誇る。平泉観光協会によると、26日ごろまで見頃が続く。




気仙川河川敷
(陸前高田・横田町)



 陸前高田市横田町の気仙川沿いの桜並木が咲き誇っている。地元の金野庄平さん(81)が約40年前にソメイヨシノなど50~60本を植え、真心込めて管理してきた。
 河原に散乱するごみを見て「このままではいけない」と植樹を決心。東日本大震災発生後、さらに約40本を植樹した。地域住民は花見や散歩を楽しみ、心を和ませる。
 見頃は24日ごろまで。これから咲く木もある。




市民文化会館
(二戸・石切所)



 二戸市石切所の市民文化会館では、ソメイヨシノが見頃を迎えている。市中心部を彩り、住民の目を楽しませている。
 約40年前に植樹され、同館東側をぐるりと囲むように十数本が咲き誇る。二戸大橋から眺めると馬淵川と共演。28日には同館で催しが開かれ、郷土芸能などが披露される。5月6日までは夜間にライトアップされ、闇夜の中で桜が幻想的に浮かび上がる。見頃は今週末まで続く見込み。




本郷地区の並木
(釜石・唐丹)



 釜石市唐丹(とうに)町本郷地区の桜並木が満開となった。青空の下、住民らがソメイヨシノ約70本の桜のトンネルを散策したり、写真に収めたりして楽しんでいる。
 桜並木は1933(昭和8)年の大津波で被災した住民らが、復興を願って植樹。東日本大震災では南側が壊滅的な被害を受けた。住民らは震災後、同地区内に新たな桜並木を作るため植樹活動を続けている。
 見頃はここ数日。浜風に舞う花びらも美しい。




鳥谷ケ崎公園
(花巻・城内)



 花巻市城内の鳥谷ケ崎(とやがさき)公園では、オオヤマザクラやシダレザクラ、ソメイヨシノ計約100本が咲き誇っている。花見に訪れた市民らは薄ピンクの花を眺めながら、バーベキューなどを楽しむ。
 同公園は市が1962年に開設した。敷地は約3ヘクタールで、夜はちょうちんなどでライトアップされる。桜は今月末まで楽しめそうだ。




城山公園
(大槌町小鎚)



 大槌町小鎚の城山公園一帯では、100本以上のソメイヨシノやオオヤマザクラが満開になり、町民らが花見や撮影に訪れている。
 山頂は標高約140メートル。公園内の高台にある町中央公民館の駐車場からは、桜とともに、復興工事が終盤を迎えた町の様子や、3月に全線開通した三陸鉄道が走る姿も一望できる。
 町教委によると、例年20日前後が見頃で、今年の開花は、ほぼ平年並み。




天神山公園
(大船渡・盛町)



 市民憩いの桜の名所として親しまれている、大船渡市盛町の天神山公園のソメイヨシノが満開となった。
 天照御祖(あまてらすみおや)神社の社殿がある高台から望むと、商店街や歴史を感じさせるまち並みが広がる。公園への上り口に当たる国道45号沿いには、市指定天然記念物の紅ひがん桜も。夜はぼんぼりの明かりが数十本の桜を照らし、風情が増す。見頃は1週間ほど。



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