㉔三本柳さんさ踊り(盛岡)

伝統守る誇りの演舞

2018年8月4日


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 「サッコラ、コラサノヤッセ」。パレード用にアレンジされた統一さんさの「サッコラ、チョイワヤッセ」とは少し違う掛け声を上げ、藩制時代と変わらぬ姿を守る伝統さんさ踊りの三本柳さんさ踊り保存会(藤沢清美会長)のメンバーが高々と宙に舞う。

 盛岡市中央通の盛岡さんさ踊りメイン会場で3日、赤、紫、桃、黄、水の5色の腰帯がひらりと舞い、「ドドン、タカタッ」と太鼓が響く。花がさ姿の踊り手が勢いよく回転しながら跳びはね、洗練された踊りで観客を魅了した。

 藤沢会長(71)は「先人は大きな財産を残してくれた。伝統を守るのは岩手の誇り。受け継いだわれわれが残していくのが使命だ。地域の宝として長く引き継ぐ」と次世代を見つめる。

 熱気を増す盛岡さんさ踊りは4日、フィナーレを迎える。

(文・写真 報道部・山本毅)

【写真=西日を浴び、勢いよく跳びはねる三本柳さんさ踊り=3日、盛岡市中央通】


メモ 三本柳さんさ踊りは躍動感のある動きが特長で、三拍子、神楽くずし、礼踊りなど33演目がある。1700年代後期にプロ集団の踊り連中が盆に家を回り、先祖供養で踊り歩いたとされる。同保存会は1967年発足。83年に国立劇場で行われた第3回日本民謡民舞大賞で内閣総理大臣賞を受賞。2011年に県無形民俗文化財指定。北上みちのく芸能まつりなど年間約20回公演している。