㉓広田海水浴場の海開き(陸前高田)

弾ける歓声 浜の宝物

2018年7月23日


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 東日本大震災で被災した陸前高田市広田町の広田海水浴場(大野海岸)に、子どもたちの歓声が戻ってきた。心地よい波の音。潮の匂い-。あの日すべてを押し流した海は、元通り透き通っている。

 震災後初めて、8年ぶりの海開きを行った20日、地元の広田小(鈴木敏彦校長、児童120人)の6年生21人は押し寄せる波に歓声を上げ、波打ち際を走ったり泳いだり、元気いっぱいに海水浴を楽しんだ。

 震災前、市は大野海岸と田谷海岸を広田海水浴場として開放していたが、ともに震災で地盤が沈下し、美しい砂浜の一部が失われた。残った砂浜や海底もがれきで埋まり、とても泳げなかった。

 大野海岸は震災から7年4カ月余りを経てやっと復旧し、公衆シャワーやトイレ設備も再建された。防潮堤が全壊した田谷海岸はまだ海開きができない。

 青山凌大(りょうた)君は「初めて海に入れてうれしい。夏休みも泳ぎたい」と喜び、小松柊羽(とわ)さんは「砂浜は震災直後よりきれいになった。みんなと泳いで楽しい」と瞳を輝かせる。

(文・写真 報道部・山本毅)

【写真=美しくよみがえった砂浜を元気いっぱいに駆ける子どもたち。試練も恵みもある、海と共に生きていく=陸前高田市広田町】


メモ 広田海水浴場(大野海岸)は、防潮堤や離岸堤が4月末に復旧。震災前に高田松原で開いていたビーチバレーボール県大会は、2012年に大野海岸に会場を移して復活した。高田松原の海開きは21年以降を見込む。