岩手に足を運ぶきっかけ作りを/福田萌さんインタビュー(後編)

いわて親善大使を務める滝沢市出身のタレント福田萌さん。東日本大震災後は沿岸の被災地を訪れる機会も多く「新しい街づくりが進むことをきっかけに、たくさんの人に足を運んでほしい」と願います。

-震災から7年。日ごろ防災に関して備えていることはありますか

常に防災リュックを用意しています。震災の時は、東京都内でもお店から水や食料が無くなったことをよく覚えています。今は特に小さい子ども(1歳と4歳)がいるのでミルクや水、おむつはリュックに入れていますね。夫婦で「何かあったらここに集まろうね」という話もしています。

-それはすごいですね。岩手の沿岸部を訪れる機会も多いのですか

先日も、陸前高田市や大船渡市に行って新しい商業施設ができているのを目にしました。街づくりをきっかけに、多くの方が足を運ぶようになるといいなと思っていますし、自分もこういう仕事ですから情報発信のお手伝いをしていきたいです。

その言葉通り後日、SNSで雪っこの写真をアップしていた福田さんでした

-沿岸にも美味しい食べ物がたくさんありますね

我が家のお味噌は、八木澤商店(陸前高田市)の味噌を取り寄せて使っています。あれじゃないとみそ汁の味が決まらないです。あと「雪っこ」(陸前高田市・酔仙酒造の冬季限定活性原酒)!小さいころからCMを見ていて今でもあのフレーズは覚えています。なんだか話していたら飲みたくなってきました!

-ふだんお酒はよく飲まれるんですか

いつもは朝6時起きで幼稚園のお弁当作りがあるので、飲み過ぎないようにセーブしています。子どもが大きくなってからの楽しみかな。

「岩手にいるような子育てを」

-どんな子育てを理想としているんですか

「岩手にいるような伸び伸びとした子育てをしたい」というのが目標です。東京にいると遊ぶ場所が施設や公園に限られたり、人のつながりが薄いような印象がありましたが、幼稚園のママ友ができて少しずつ私も幅が広がってきました。「お互いさま」と助け合えるような関係を大切にしたいですね。

-福田さんの2018年の目標は

今子育て中のママたちが苦しんだり大変な思いをしたりすることがないように、私の経験で役に立つことがあれば力になりたい。それとやっぱり、育った地元を盛り上げる仕事には力を入れたいです。情報発信やイベントを通じて皆さんが岩手に足を運びたくなるようなきっかけ作りをしたい。この2つは大きな軸としてあります。

撮影場所となった「東北バル Tregion(トレジオン)」も、「おいしく楽しく東北の魅力を伝える」をモットーに2013年にオープン。東北6県の漁師や農家から直接仕入れた旬の食材を使った料理や、スタッフの温かい人柄が人気のお店です。

食を通じて東北を盛り上げたいと語るTregion・吉田慶店長(左)

吉田慶店長は、福田さんの「岩手に来た人は皆ファンになる」(インタビュー前編・魅力あふれる岩手「スタッフもファンに」より)という言葉に大きくうなずき「だからこそ足を運んでもらう『きっかけ』作りは大切」と力を込めます。

Tregionでは「食」を通じたきっかけ作りとして、生産者を招いたイベントや「一日店長募集」といったユニークな企画も頻繁に開催。「復興支援の題目だけとか、ツアー料金が安いだけでは人の心は動かない。生産者さんと仲良くなったり、お客さん同士が仲良くなることで『じゃあ次は岩手行ってみたいね』と自然に感じてほしいですね」。赤坂の店舗近くに2号店も増えたばかりで、ますます広がりが生まれそうな東北バル。福田さんも「今度はプライベートで来たいですね」と笑顔でエールを送っていました。

撮影協力
東北バル Tregion(トレジオン)
東京都港区赤坂3-21-4

福田萌
1985年生まれ、滝沢市出身。大学在学中にミス横浜国大に選ばれ芸能界入り。2012年にお笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦と結婚、13年7月に女児出産、17年1月に第2子男児出産。バラエティ番組、情報番組などを中心に活躍。