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巡るたび、出会う旅。東北 vol.4 曹洞宗 大梅拈華山 圓通 正法寺 (奥州市)

 JRグループと東北6県などが連携する国内最大規模の観光キャンペーン「東北デスティネーションキャンペーン(DC)」は、2021年4月~9月に開催される。東日本大震災から10年の節目に東北の魅力を国内外に発信し、観光復興を後押しする。観光に関わる県内キーパーソンに意気込みを語ってもらった。このシリーズは7回続き。

協力/JR東日本盛岡支社 企画・制作/岩手日報社広告事業局

仏教の素晴らしさ伝える契機に

曹洞宗 大梅拈華山 圓通 正法寺 山主 盛田 正孝 老師

 正法寺は1348年に開創され、かつては永平寺(福井県)、總持寺(横浜市)と並ぶ曹洞宗第三の本山として発展しました。江戸時代の政策により、曹洞宗本山の格式は失いましたが、東北地方の宗門を語る上で最も重要な寺院です。国指定重要文化財の惣門や法堂、県指定文化財の釈迦三尊像など、歴史上貴重な文化財が数多くあります。

 正法寺は若い僧侶が厳しい修行を積む「修行寺」ですが、一般の方も数多く参拝に訪れる「観光寺院」でもあります。観光と言っても、世間一般で使われる「観光(物見)」ではなく、文字通り「光を観る」という意味です。仏様の光を観て、感じていただけるよう、禅寺体験など様々な取り組みを行っています。

 毎月第2、4土曜日には座禅会を開催し、初心者から経験者まで丁寧に指導しています。四季折々の食材を使った精進料理(要予約)も大変好評です。曹洞宗では食べることも修行の一つであり、命を無駄にせず感謝していただくことを伝えています。現在で言う「食育」のような取り組みを700年も前から行ってきたのです。また、仏様のぬくもりを感じながら、ゆっくりと過ごしていただけるように、茶處ではお茶やコーヒー、茶菓子を自由にお召し上がりいただけるようにしています。

 私は寺に来る理由は精進料理が食べたいとか、写経をしたいなど、何でもいいと思っています。きっかけは何であっても、とにかくたくさんの人に来ていただきたい。そして私たちは、ご縁を結んだ方お一人お一人に丁寧に接し、「禅」の教えに出会っていただき、自分の人生を全うしていただきたいのです。

 東北DCを機に、この寺を知り、いらしていただくきっかけとなる取り組みも考えています。これまでも様々な方々と協力しながら、正法寺における催しを行っておりますが、さらに外部との連携を深め、仏教の素晴らしさ、東北の素晴らしさを広めたいと考えています。

 また、「法話」の機会も増やしたいと考えています。僧侶の仕事は葬式を行うだけではありません。心のよりどころになる仏教の素晴らしい教えを広げる役割もあります。そのためには人前で話ができる僧侶を育て、世に送り出していきたいと思います。