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ドローンが変えるいわての仕事 DRONE PEAKの挑戦

 物流や農業などさまざまな分野への応用が期待されるドローン(小型無人機)。ここ数年での飛躍的な発展は「空の産業革命」ともいわれ、ここ岩手でも、実際に作業の現場で使われはじめている。安全な運航のための確かな技術と知識を持ったドローンパイロット養成に取り組む滝沢市のDRONE PEAK(ドローンピーク)の取り組みを紹介する。


女性パイロット

 ドローンを操るのに性別も年齢も関係ない。訓練を受けていたのは市内から通っている浅沼稲子さん=写真右から2人目。ビルや建物の維持管理を仕事にしており、高所にあるエアコン室外機の点検や冬場には屋根の積雪の確認といった業務を、はしごを上って目視で行っていたという。「体力的な不安もあり、より安全に仕事ができる方法としてドローンの活用を考えた」。60歳を過ぎてなお新たな挑戦を続ける浅沼さんは、応用コースでさらに高度な操縦方法を学び、仕事での活用を目指している。
 「旋回、前進しながら右に旋回」とインストラクターからの指示が飛び、送信機のスティックを微妙な指先の感覚で操作する。浅沼さんは「操縦には自分の性格が出る。焦らず、冷静に安全に扱えるようになりたい」と熱心に訓練を受ける。ICT(情報通信技術)を駆使した作業の効率化、省力化は男女を問わず恩恵をもたらしてくれそうだ。


可能性を広げる

 盛岡市の建設業、東北工商で営業部長を務める手代木克介さん=写真右=もパイロットを目指す一人。「ドローンの導入は、建築の分野が一番進んでいる。自前でもできるようにしたい」と自ら率先してDRONE PEAKの門をたたいた。飛行機やヘリコプターで実施していた航空測量や、マンパワーで行う地上での測量をドローンに置き換えることで、コスト削減にも役立つという。橋や大規模な公共建築物の点検などにも活用の場は広がる。測量で得たデータは、画像解析し3次元の図面作製に生かされる。「女性でも体が不自由な人でも仕事ができる。建設業界のイメージを変えるツールになる」と可能性に期待する。
 最新のドローンは高性能なGPSやセンサーを搭載している。手代木さんのこの日のレッスンでは、あえて制御装置のスイッチを切り、手元の操作だけで機体を安定させる方法を学んだ。指先を慎重に動かして、少しずつ機体の動きを整え移動させる。同じ操作を何度も繰り返し、万が一のときでも安全にフライトをするための技術を身に付ける。


技術のその先に

 DRONE PEAKでは、初めてドローンを飛ばす人のためのベーシッククラスのほか、業務で使う人のための応用クラス、農薬散布のための専門コースなど用途に応じたプログラムを用意している。米国の技術標準化機構が提唱する手法を取り入れ、常に最新の知識と技術を提供する。レッスンでは練習場と手元をカメラで撮影し、自身の指の動きが機体の動きとどうリンクするのかディスプレーを見ながら振り返るなど、きめ細かく受講者を導く。
 石川啓代表は「ライセンスを取得した、その先に手を差し伸べたい」とスキルアップの重要性を説く。ドローンの普及、機体の進化とともに飛行のための法制度もめまぐるしく変化している。DRONE PEAKでは受講後のフォローアップにも力を入れ「ルールと技術を身に付けたパイロットを増やすのが使命」と挑戦を続ける。

■一般社団法人日本ドローンコンソーシアム(JDC)認定 / 国土交通省登録講習団体


〒020-0777 岩手県滝沢市大釜字仁沢瀬18-5
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