働き盛り世代の健康づくりから、健康寿命を延ばそう―。県、全国健康保険協会(協会けんぽ)岩手支部、県商工会議所連合会、アクサ生命保険(東京都)、岩手日報社の5者による2019年度の「岩手県民健康応援キャンペーン」がスタートした。本年度は、県が独自に健康経営に取り組む事業所を認定したほか、表彰制度の充実や県の健康増進事業との連携などに取り組む。本県は生活習慣病に起因する死亡率が全国で最下位水準にある中、関係者がそれぞれの強みを生かし、企業が積極的に健康経営に取り組む環境づくりを加速させる。

健康経営実践支援会議「健康経営」普及へ連携加速

 本県の人口10万人あたりの脳卒中死亡率は、2015年調査で男性が全国ワースト3、女性はワーストで、65歳未満の働き盛り世代から死亡率が高い傾向にある。また、生涯で健康に過ごせる期間を示す「健康寿命」も全国平均を下回るなど、多くの健康課題を抱えている。

 こうした状況から抜け出すためには、企業が社員の健康維持・増進に投資する「健康経営」の考え方を広げるのが効果的だとして、5者は昨年度、「健康経営の推進に係わる連携協定」を締結。今月19日には盛岡市内で5者に県商工会連合会、県中小企業団体中央会を加えた「健康経営実践支援会議」を開き、本年度の連携施策を確認した。

 新たな取り組みとして、県は「いわて健康経営事業所認定制度」を創設し、138事業所を認定した。同制度は、5つの基準(①定期健診受診率実質100%②受診勧奨の取り組み③食生活の改善、運動機会の増進等に向けた取り組み④受動喫煙対策⑤健康情報の定期提供)全てを満たす事業所を認定するもの。

 認定事業所には、「認定証」とロゴマークステッカーを交付し、従業員の健康づくりに関する取り組みを県、協力保険者などが協働して支援する。次年度の認定申請の受け付けは、来年2月を予定している。

 本年度は、「いわて健康経営アワード」の充実に連携して取り組み、最優秀賞として知事賞を新設する予定。県が実施する健康増進事業「県民主体の健康度アップ支援事業(企業対抗チャレンジマッチ)」を後押しする取り組みも行う。

 ほかには▽健康経営セミナー等の共同開催▽いわて健康経営宣言事業等の取り組み促進▽国の健康経営優良法人の認定促進▽アクサ生命保険の健康経営アドバイザー派遣によるノウハウ提供等の支援▽各団体の媒体を活用した広報活動―などに取り組む。

 「健康」は県民の幸福に大きく関わることから、岩手県では新たに策定した「いわて県民計画(2019〜2028)」の政策項目に位置付け、県民が健やかに生活できるよう、生涯を通じた健康づくりを推進することとしています。  また、働き盛り世代の健康づくりとして、企業等が行う健康経営に注目しており、その普及・拡大や、積極的に取り組む事業所の認定・支援などを行いながら、官民一体となって、健康寿命が長く、いきいきと暮らすことができる社会の実現を目指してまいります。

 協会けんぽは主に中小企業で働く従業員とその家族が加入する日本最大の医療保険者です。本県では約42万人が加入しており、県民のおよそ3分の1を占めています。当支部では2015年9月より「いわて健康経営宣言」事業を展開し、健診や特定保健指導の実施、スモールチェンジ活動などを通じて健康経営に取り組んでいただき、働き盛り世代を中心とした健康づくりを目指しております。

 経営的視点から「健康経営」への取り組みがもとめられている現在、日本商工会議所を筆頭に全国515の商工会議所が、積極的に普及活動をおこなっております。健康増進をはかり、地域経済の発展と岩手県民の健康寿命の延伸につなげていくため、県内9つの商工会議所が関係機関と協力・連携しながら企業の「健康経営」の普及促進に努めてまいります。

 当社は国策である「健康経営」を積極的に推進し、県内企業のお手伝いをいたします。具体的には、当社の社員でもある「健康経営アドバイザー」が企業へ訪問し、「健康経営」の普及・啓発から実践に向けての導入支援を行います。また、「健康経営」を通して岩手県の「県民主体の健康度アップ支援事業」のお手伝いもさせていただき、県民の皆様が生き生きと暮らす社会の実現を目指します。

 当社はこれまでもアクサ生命と連携し啓発活動に力を入れているほか、昨年は5者による「健康経営」推進に向け協定を結び、協働で取り組むことを誓いました。社内でも定期健診の受診率向上や保健指導・治療への誘導、予防接種の全額負担などの取り組みを進めています。地元メディアの強みを生かし、今年も「健康経営」の機運拡大へ報道、事業、広告展開を充実させます。

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健康経営のすすめ

健康経営とは

社員の健康を重要な経営資源として捉え、社員の健康増進に努めることで、医療費適正化を図るだけでなく、労働生産性や企業イメージの向上にもつなげようとする経営手法。近年、企業では「健康経営」への関心が高まっている。

健康経営とは

社員一人が担う役割が大きい中小企業にとって、病気などで欠員が生じた時の影響は大きく、社員の健康維持・増進は一層重要な経営課題となっている。社員の健康意識が高まると、企業内に活力が生まれ、業務効率が向上することが期待される。企業イメージのアップによる、企業価値の向上や人材確保にもつながる。

健康経営の背景
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