大きさ際立つ津波石【沖縄・石垣市】

沖縄・石垣市
石垣島・東海岸の津波石群の一つ、安良大かね=沖縄県石垣市
 沖縄県石垣市にある「石垣島・東海岸の津波石群」。1771(明和8)年に宮古・八重山両諸島で約1万2千人の犠牲者を出した八重山地震津波の時に移動、または打ち上げられたとされる五つの巨大石で構成される。その一つ、安良大(やすらうふ)かねは同市北部、平久保半島の浜辺にある。
 安良大かねは赤褐色で、長さ6メートル、高さ3メートル。周りの石と比べると大きさと色が際立つ。古文書「大波之時各村之形行書(おおなみのときかくむらのなりゆきしょ)」によると津波は3度も寄せ、遡上高(そじょうこう)は海抜30メートル前後といわれ、安良大かねは30間(約54・5455メートル)も移動したとされる。
 津波石群は石垣市民にとって津波への危機感を伝える象徴だ。津波が起きたとされている4月24日には毎年慰霊祭を実施し、その週末には市民全員を対象とした防災訓練も行う。
 石垣市平久保のホテル従業員の堀井沙(さ)らさん(23)は「小学校では八重山地震津波を題材に劇を行った。見学したときは、こんな大きい石が動いたのかと驚いた」と津波災害への意識をしっかりと心に刻んでいる。

遺構の場所を確認する

沖縄・石垣市