断層の「ずれ」間近に【京都・京丹後市】

京都・京丹後市
北丹後地震によって断層のずれが地表に現れた樋口地区の郷村断層=京都府京丹後市網野町
 京都府の北部に位置する京丹後市網野町の樋口地区にある郷村断層では、大地震により地表に現れた断層の「ずれ」を今も間近で見ることができる。
 1927(昭和2)年3月7日、現在の同市を震源とする北丹後地震が発生。推定マグニチュード(M)7・3で、阪神大震災と同規模。死者は京都を中心に2925人、全壊家屋は約1万2500戸に上った。
 同断層は延長18キロ。同地区では同地震で断層が上下に60センチ、水平方向に最大2.75メートルのずれが生じた。現場はガラス張りの木造の上屋を作って保管され、無料で見学できる。国の天然記念物にも指定されている。
 周辺の家屋倒壊率は7~9割。地震発生が肌寒い3月の午後6時すぎだったこともあり、暖房や炊事の火を原因とした火災が各地で発生し、大火となり焼失した家屋も多かったという。
 日本海に面し、美しい夕日が見られる網野町だが、地元ガイドの中江忠宏さん(76)は「海側だけでなく、内陸部にも足を延ばして地形の変化を見てほしい。北丹後地震のすさまじさを体感することができる」と呼び掛ける。

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