【岡山県】明治26年大洪水供養塔

大洪水の犠牲者弔う
 西日本豪雨で高梁川支流の堤防が決壊し、多くの犠牲者を出した岡山県倉敷市真備(まび)町。同町の源福寺(小谷典尚住職)には、1893(明治26)年に発生した大洪水の犠牲者200人余を弔う供養塔がある。
 昭和後期ごろに堤防ができてから「ここは安全地帯だ」と大勢が住居を構えた。小谷住職の母京子さん(59)は「教訓が生かされていなかったのね。岡山県は晴れの国。この供養塔も住民に浸透していなかったのかも」とうつむく。
 明治の大洪水の浸水高さ4メートルに合わせた供養塔は、京子さんの祖父が1929(昭和4)年に建立。西日本豪雨でも、その先端が数十センチ顔を出すくらい浸水した。
 再び水害に襲われた町はまだ物寂しいまま。源福寺も外壁工事の途中だ。京子さんは「寺の再出発は後でいい。まずは地元の人が戻ってきてほしい」と願う。

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