【北海道】寛保津波の碑

犠牲者 区別なく供養
 北海道江差町の正覚院(松村直俊住職)に、1741(寛保元)年に付近の海岸を襲った津波の犠牲者を供養する碑がある。
 同寺に残る資料によると、同年7月、松前半島の西方沖約50キロにある松前大島が噴火を繰り返し、地震と降灰が数日続いた。次第に小康状態となり人々が安心したころ、突然津波が襲来。729軒の家屋が流失し1467人が亡くなった。
 その後、同寺の4代目智雄(ちゆう)住職が発起人となって町内2カ所に慰霊碑を建立。身分の区別なく犠牲者を供養した。
 同町はこの津波を最後に、北海道南西沖地震や北海道胆振(いぶり)東部地震でも大きな被害がない。松村住職(48)は「住民の間でも安全な土地との認識が強い。喉元を過ぎれば忘れてしまうが、災害はいつでも起こりうる。地域で危機意識を共有する必要がある」と気を引き締める。

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