低迷囲碁、局面打開へ小中学生大会増設 日本棋院県本部


 県内の囲碁人口が減少している。日本棋院県本部(小原貞徳理事長)が運営する盛岡市菜園の岩手囲碁センターは、2005年度に延べ1万7856人だった年間利用者数が、15年度に同1万人を割り込んだ。同本部は、藤井聡太四段の29連勝記録樹立で熱を帯びた将棋界にならい、井山裕太棋聖の史上初の7冠独占返り咲きを囲碁界の追い風とするべく、小中学生の大会を増設するなど回復策を模索。認知症予防の「囲碁療法」に注目するなど、あの手この手で幅広い世代にアピールしている。

 囲碁漫画のブームで02年に始めた「ヒカルの碁スクール」の受講者は当初の60人から11人に減少している。同本部は今年、新たな裾野の拡大を目指し、年2回だった小中学生の大会を3回に増設。同市大沢川原の県民共済で4日に初開催し、棋力に応じた2クラスのほか、競技はせず囲碁を指導する初心者の部を設け、計36人が参加した。

 矢巾町の堀間涼太君(煙山小6年)は、弟の悠斗君(同4年)と初心者の部に参加。1年生の時から本を読んで独学しており、指導した日本棋院の巻幡多栄子(まきはた たえこ)四段に20級の棋力を認定された。涼太君は「段級位がないから初心者の部に応募した。強い人と戦いたいから、次は大会に出てみたい」と意欲を見せた。

【写真=日本棋院の巻幡多栄子四段左から2人目)の指導を受ける、初心者の部の子どもたち=盛岡市大沢川原】

(2017/11/14)

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