人気の数独、99歳も試験に挑戦 大槌で全国初の実施


 数字を使ったパズル「数独」の技能認定試験(日本数独協会主催)は9日、全国で初めて大槌町小鎚の町中央公民館で行われた。受験者108人の最高齢は99歳の大下きよさん(同町吉里々々(きりきり))。東日本大震災の津波で自宅を失い、生活の励みとして取り組んできた成果を発揮しようと、張り切って難問に向き合った。

 数独は縦横各3升、計9升に1から9までの数字を重複せずに入れる数字パズルで、難易度が上がるに連れ、升にあらかじめ記入されている数字が少なくなるのが特徴。全国から集まった小学1年生を含む108人は静寂に包まれた会場で、時折首をかしげながら黙々と鉛筆を走らせた。

 大下さんは被災当初、多くの若者が犠牲になった町の現状を憂い「何で自分みたいな年寄りが生き残ってしまったんだ」と嘆く日々が続いた。だが、2012年1月に同町吉里々々の高齢者施設ぬくっこサポートセンターに入所してから少しずつ変化。持ち前の向上心でゲームや数独に挑むようになり、気持ちに張り合いが生まれた。今回の試験までの1カ月間は、ほかの入所者約20人と一緒に毎日模擬試験に取り組んだ。

【写真=全国初の数独技能認定試験に挑む大下きよさん(手前)】

(2017/09/10)

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