シカ対策、列車に排障器導入 JR盛岡支社管内


 JR盛岡支社管内の在来線で、列車とニホンジカやカモシカの接触が多発している。特に釜石線の接触件数が平均で全体の6割を占め、同支社はネット設置などの侵入防止対策を重ねてきたが、生息数自体が増加する中、接触は防ぎ切れていない。そこで同支社は今年、同線などを走る列車の前部に車両床下への巻き込みを防ぐ排障器を試験的に導入。JR東日本初の試みで、効果が注目される。

 排障器は縦約60センチ、横約65センチ、奥行き約30センチのステンレス製で、同線と東北線盛岡−花巻駅間を走る1両に装着。体重100キロの動物との衝突に耐えられる。先頭車両前部の左右に取り付け、床下と線路の隙間を埋めた。

 接触事故の際にはニホンジカなどをはじき飛ばして床下への巻き込みを防ぎ、死骸の撤去や安全確認による運休や遅れを最小限に食い止める。

 検証期間は未定だが、導入後に接触した3件のうち2件はシカが生きて逃げた。撤去の必要がなかったため、平均13分の運転再開までの時間がともに9分と一定の効果があった。

【写真=JR釜石線で試験導入した、ニホンジカなどの巻き込みを防止ぐ排障器を装着した列車=釜石市甲子町】

(2017/05/24)

[PR]

トップへ