優れた大衆演劇を表彰する『第47回菊田一夫演劇賞』授賞式が30日、都内で開かれ、「菊田一夫演劇大賞」を舞台『千と千尋の神隠し』上演関係者一同が受賞。代表して、W主演を務める橋本環奈と上白石萌音が登壇した。

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 『千と千尋の神隠し』は、宮崎駿監督の大ヒットアニメーション映画を舞台化。同作の高い舞台成果に対し、上演関係者一同での授賞となった。

 橋本は「私たちみんなで作った舞台が菊田一夫演劇賞大賞を受賞することができて大変光栄に、うれしく思っています」と感激。続けて「『千と千尋の神隠し』という作品は誰もが知る世界的な不朽の名作で、それを舞台化するということになり、世界初演ということもあって0から1を作る作業がこんなにも大変なんだと日々の稽古で感じていて、幕を開けるために誰一人欠けても上演できなかったと思うとカンパニー全員でこの賞を受賞できたことがうれしいです。まだ北海道、愛知と公演が続くのでこの賞を励みにもっと磨きをかけて精進していきたいと思います」とスピーチした。

 上白石は「みんなで一つの賞をいただけたことがとてもうれしいです。この作品は国内のみならず海外にも上演関係者がいらっしゃいます。国境も世代も超えて大きなカンパニーが一本の映画への愛とリスペクトで強くつながっていることが素敵だなと思いますし、その輪の中に自分もいられることを幸せに思います」としみじみ。さらに、「お客さまの中には初めて舞台をご覧になるという方が多いそうです。そういった方々にもっと演劇を観てみたいと思っていただけるような、良い入り口になれるような作品でいられるよう努めてまいります。まだロングランが続くなかでこのような栄えある賞をいただけたことはカンパニー全体の活力になっています。賞に恥じぬよう一公演一公演を大切にお届けしたいと思います」と語った。

 『菊田一夫演劇賞』は、1975年に日本の演劇界に偉大なる足跡を残した菊田一夫氏の業績を永く伝えるとともに、その念願であった演劇の発展のための一助として創設された演劇賞。大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家(作家、演出家、俳優、舞台美術家、照明、効果、音楽、振付、その他のスタッフ)を表彰する。

 「菊田一夫演劇賞」には、『サンシャイン・ボーイズ』でアル・ルイスを演じた佐藤B作をはじめ、『リトルプリンス』王子役の土居裕子、『モーツァルト!』コンスタンツェ役などの木下晴香、さらに『ジュリアス・シーザー』『冬のライオン』を演出した森新太郎氏が選ばれた。また、『ラ・マンチャの男』で半世紀以上主演を務めた功績により、松本白鸚が「菊田一夫演劇特別賞」を受賞した。