5ヶ国のルーツを持ち、ViVi専属モデルとして活躍する嵐莉菜が主演する映画『マイスモールランド』が本日(6日)より劇場公開。本作で嵐は、日本での在留資格を失うことによって、自身の将来の夢も、これまでの当たり前の日常も全てを突然奪われてしまうクルド人の高校生サーリャを演じている。

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 公開日に解禁となったのは、社会からの理不尽な現実を突きつけられたサーリャが、行き場所の無い怒りを表し、初めて父親に反抗するシーンの本編映像。サーリャは、バイト先で出会った東京の高校に通う聡太(奥平大兼)と会っていることを、父から咎められたことをきっかけに、たまっていた不満を爆発させる。

 「なんで会ったらダメなの?」「なんでこんなことしなきゃダメなの?」と食ってかかるサーリャ。「お前はクルド人なんだ。どこにいても、クルド人だ」「祈りに理由はいらない」と、父はたしなめるが、気持ちがおさまらないサーリャは、初めて父に反抗的な態度を取り、叩かれてしまう。

 「国家を持たない世界最大の民族」と呼ばれるクルド人。日本で暮らすクルド人は2000人ほどで、その多くは埼玉県南部に集住している。本作のサーリャの父親のように、身の安全を守るために、家族とともに生まれた地を離れ、日本に逃れてきたのはいいけれど、日本の受け入れ体制はあいまいで、多くの人は難民申請中の人も対象となる「特定活動」という資格で日本で生活している。クルド人が難民認定された例はこれまでないに等しいそうだ。特定活動の資格も更新が必要で、それを失ったら、自由が制限されたり、不法滞在により収容されたり、最後は強制送還となる。

 本作では、難民申請中のサーリャの家族が直面する過酷な現実を描き、日本当局の非人道的な難民政策を厳しく批判する一方で、17歳の少女が理不尽な社会と向き合いながら、自分の居場所を探し、成長していく姿も感動的に描いている。