3年前「可愛すぎる男子高校生」として国内外から注目を集めた“ぎんしゃむ”。20歳となった現在もその美女ぶりは健在。フォロワー18万人を抱える人気インフルエンサーだ。男の娘アイドルユニットとしても活動する今、ぎんしゃむが振り返る当時の心境と変化とは。「かわいくなりたいだけで、女の子になりたいわけじゃない」と語っていたジェンダーレス男子の本音と、将来像に迫った。

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■「大人になんてなりたくなかったけど、今、さらに楽になった」

――二十歳を迎えて心境の変化はありましたか?

「実は、昔からずっと『大人になりたくないな』って思っていて。大人って色々な責任を自分で負わなくちゃいけないし。その重みを感じるのが怖かったんですよね。19歳の時もずっと『もうすぐ二十歳になっちゃう! ヤバい!』って思ってました(笑)」

――いざ二十歳を迎えてみて…

「もう『二十歳も楽しむよ!』って、意外とすぐ開き直れました。今まで親に連絡して色々相談していたことも、自分でやるようになって。初めて一人で携帯ショップに行って名義変更と機種変更をできた時は、一歩大人になれた気がしましたね」

――実際に、変化したことは何かありますか?

「10代の頃は、足を出すことに抵抗があったんです。もともと”可愛くなりたいだけで女装してない”って思いが強くて。足を出すと女性らしさを強調するというか、“女装感”がでるというか…なんか誤解されちゃうような気がして。抵抗があったんですよね。でも、徐々にもっと自由な格好をしてもいいんじゃないかと思えるようになって、最近はショートパンツはいたり、より自分の好きな格好ができるようになりました」

――“女装”という言葉が嫌いだったんですね。

「そう…反抗期でこじらせていたせいもあります(笑)。今は、女装って言われれば確かにそういう格好をしているし、否定するほどでもないかなと思えるようになりました。よくフォロワーさんから『“男の娘”になろうと思ったきっかけは?』って質問されたりもしたんですけど、昔は『自称してないのにな(イラっ)』って感じでしたけど、今は“男の娘”ってカテゴライズされても『そっか』って」

――周囲からの見られ方が気にならなくなったと。

「そうですね、大人になりましたー!元々やっていたグループYouTubeが休止になったり、恋愛したり、新しいアイドル活動を始めたり…。色んな経験を積んで考え方が丸くなってきた…と思う。”可愛すぎる男子高校生”でバズった当初はフォロワーも増えていたし、謎の自信があって調子に乗っていたので、『あ、世間に可愛さが見つかっちゃった?』って思っていて(笑)。今思うと、いきり倒してましたね。毒舌だったし。あ、それは今もやけど」

熱烈アタックをうけて初めての恋愛も経験、相手の性別は「秘密」

――2020年に、アイドルグループ「MM(メイメイ)」として念願のデビュー。相方“ぷうたん”との出会いは…

「ぷうたんと出会ったのは、15歳ぐらいの頃。イベントモデルのお仕事でちょくちょく顔は合わせていて、かわいいなと思っていて。その後、SNSを相互フォローしてお友達になったのがきっかけです」

――その頃から、気の合う友だちだったんですね。

「それが、性格が真逆で全く合わなくて(笑)。自分は昔から毒舌で、自分がされてもいいことを相手にもしてしまうところがあって。ぷうたんは女の子より女の子な感じで繊細なので、すごく傷ついたみたい。一緒に遊んだ時についに友情に亀裂が入って、『もう二度と会わない!』って言われて疎遠になってました(笑)」

――そこからどうやって一緒にユニットを組むまでに?

「お互い東京に出てきて久しぶりに会った時に、お互い丸くなっていて。まぁ、主に自分がなんですけど(笑)。それでまた仲よくなって、一緒にアイドルをやることになりました」

――アイドル活動をする上で、ぶつかることは?

「性格が真逆なので、最初はやっぱりぶつかりました。ライブの方向性だったり、新曲のタイトルだったり、意見が食い違うことも多くて。でも、お互い思っていることを言い合えるようになったので、2人で試行錯誤しながら仲よくやっています。自分にとってぷうたんは、なくてはならない存在ですね。いろいろな話をしますよ。恋愛トークすることもあります!」

――3年前の取材では「恋愛未経験」でしたよね。あのあと恋を…

「はい。ちょくちょくしています!でも、初めて人を好きになった時は、『自分も人間を好きになるんだ?』って驚きました。なんか、妖怪みたいですけど(笑)。少女マンガやよく聞くラブソングみたいな状況に、感情が整理できなかったというか。真剣に好きって言われたのが初めてだったので、自分にそんなことを思ってくれる人がいるんだって、嬉しかったですね」

――ちなみに、恋した方は男性と女性のどちらだったんですか?

「それは、秘密にしたいです(笑)。でも、また恋愛したいって気持ちはめちゃめちゃありますし、できるように努力してます。タイプは…自分がワガママなので、それを聞いてくれる人ですかね。Sなので、亭主関白なタイプは苦手です」

「可愛いは期間限定。いつか違う顔を見せるのが楽しみ」

――今後の活動について、思い描いている理想はありますか?

「まずは、ぷうたんとやっている「MM」の知名度を上げたいですね。アイドルを通して個人の活動が増えたら嬉しいし、その逆も増えていけばいいなと。“アイドル”って聞いた時に名前が出るぐらい知ってもらって、自分たちと似たようなジェンダーレスの人を勇気づけたいです」

――「MM」のファン層は…

「老若男女、色々な方が応援してくれています。SNSのフォロワーは男性の方が多いけど、現場に足を運んでくれるのは意外と女性が多かったり」

――この先、10年後、20年後については…

「考えたことがないです(笑)。でもやっぱり自分は女の子になりたいわけじゃなくて、好きな格好をしてるだけなので、この先もジェンダーは男の子のまま。将来女性になっている姿は想像できないかな…」

――可愛い男子でいるのは期間限定かも?

「そうですね。女性であれ、男性であれ、“可愛い”を続けるのは大変かなって。自分も将来的には、メイクをやめてバッサリ髪を切って、また違った姿を見せたいと思います」

――その時は皆さん、ビックリするでしょうね。

「それもまた、楽しみです! 人って何歳になっても、新しい自分になれると思うから。だからこれからも、自分らしく生きていきたいです」

(取材・文/辻内史佳)