俳優の伊原六花が5月1日にNHK総合放送される『NHKスペシャル 東京ブラックホールIII 1989-1990 魅惑と罪のバブルの宮殿』(後9:00)に出演する。このほど行われた取材会に参加し、撮影秘話を明かした。

【写真】バブル時代を再現したダンスホール

 高校時代に大阪府立登美丘高校ダンス部のキャプテンとして、「バブリーダンス」で脚光を浴び、卒業後に女優の道へ進んだ伊原。「バブリーダンスを踊っていた時に、その時代のころを調べていた」と話し、バブリーダンスでは華やかな一面を調べたことを明かす。今回はバブルからバブル崩壊までを描く。「台本を読んでいて、グッとくるせりふがたくさんある。バブリーダンスのイメージがありますけど、私の中でのバブルの印象が変わった。少し縁のある時代の女の子を生きられて、ありがたいなと思いました」と思い返していた。

 「ダンスの時はスーツとかカッチリした衣装。今回はニットワンピースとか今来てもかわいいだろうなと思う衣装が多かった。やっていて楽しかったです」と笑顔を見せ「髪型とか濃いメイクは懐かしいなと思いました。別にその時代に生きていたわけじゃないんですけど(笑)」と明かし、笑わせていた。

 『東京ブラックホールIII』では、日本経済のバブルが最も膨らみ、一挙に奈落の底に落ちた1989年から1990年にタイムスリップ、山田孝之演じる21世紀の若者が狂乱の時代を追体験する。今では日本の迷走の原点と位置づけられるバブルだが、その時代、日本経済が世界の頂点に立っていたことは間違いない。経済成長率は先進国で最も高く、輸出も順調で、経営者たちは日本的経営に自信を深め、アメリカなど恐れるに足りずという空気だった。人々の所得も上がり続け、高級車、高級レストラン、リゾートにも手が届くようになった。未来への期待感が膨らみ、国民全体が多幸感に浸っていた。しかし、89年12月、3万8915円という史上最高値をつけた日経平均株価は、年が明けると急落に転じ、10月には2万円を割る。数倍に上昇を続けた東京圏の土地価格も急落していく。 東京に出現したブラックホールは、世界中の富を飲み込み、日本に束の間の繁栄をもたらし、瞬く間に泡と消えたのだった。歴史上、日本が最も確固たる自信を持ち、陶酔感の中にあった時代を追体験することで、閉塞感の中にある今の私たちの希望の手がかりを探る。