「第79回ゴールデン・グローブ賞」にて主演女優賞にノミネートされたレディー・ガガの迫真の演技で注目を集める映画『ハウス・オブ・グッチ』(2022年1月14日公開)。ブランドの元祖と呼ばれた、世界屈指のファッション・ハイブランド“GUCCI(グッチ)”にまつわる衝撃の実話をリドリー・スコットが映画化。このたび、街中にグッチの偽物が出回っていることをめぐって、レディー・ガガとアダム・ドライバーが夫婦喧嘩するシーンの本編映像が解禁となった。

【動画】映画『ハウス・オブ・グッチ』偽GUCCIをめぐるシーン

 本作で、“グッチ家崩壊を招く女”パトリツィア・レッジャーニをレディー・ガガ、夫のマウリツィオ・グッチをアダム・ドライバーが演じる。

 本作は、1970年代後半、華やかなファッション業界の頂点に君臨していたグッチが、歴史上重大な岐路に立つ時点から始まる。創業者グッチオの息子であるアルドとロドルフォにブランドの経営が引き継がれ、グッチが世界中に勢力を拡大していた一方で、その裏では金銭的な問題も生じるようになっていた頃。新しい考えが出づらくブランド力も下がっていった事に加え、同時にアルマーニ、ヴェルサーチェ、ラガーフェルドなどの競合がファッション界の中でのグッチの立ち位置を脅かすようになっていた。

 グッチオの孫にあたるマウリツィオ(アダム・ドライバー)は、美人で野心家のパトリツィア(レディー・ガガ)と恋に落ち、結婚。権力と名誉を求めるパトリツィアはこれまで家族経営だったグッチ一族に、新しい血として組織の中に入り込み、会社経営に興味のなかった夫のマウリツィオや、アルド(アル・パチーノ)の息子でマウリツィオの従兄パオロ・グッチ(ジャレッド・レト)を上手くコントロールすることで、グッチのトップにのし上がろうと試みる。

 解禁された本編映像は、グッチのブランド力の低下をまざまざと感じさせる重要なシーン。マウリツィオ(アダム・ドライバー)とパトリツィア(レディー・ガガ)がグッチのビジネスに関わるようになってまもなく、ニューヨークの街中には大量にグッチの偽物があふれていたのだ。

 アルドと組んで、夫であるマウリツィオを巧みに誘導し、少しずつグッチのブランド経営に携わるようになっていたパトリツィア。彼女が大量に並べられた偽物を前に激昂し、「誰が作っているの? 誰が許可しているの?」とマウリツィオに厳しく詰め寄っている。さらに、「偽物としては悪くない。僕なら買うかも」と真剣に取り合わないマウリツィオに対し、「軽薄すぎる」と一喝。

 その後も「名前の盗用よ。笑い飛ばさないで」と激しく感情をぶつけると、マウリツィオも「これは僕の名だ。君じゃない」と冷たく言い放つ様子が映し出されている。それに対し、「私たちよ」と結婚指輪を強調するガガ演じるパトリツィアの迫力も強烈だ。徐々にグッチ一族の中でも存在を大きくしていたパトリツィアとマウリツィオ。ふたりで上り詰めてきた夫婦仲に亀裂が走る、その瞬間を捉えた重大なシーンでもある。

 ガガとアダムは本作が初共演。劇中では、夫婦でありながら次第に溝を深めていく二人だが、現場ではすぐに意気投合していたそう。ガガはアダムとの共演について「アダムと毎日共演するのはとても楽しかった」と明かしており、プロデューサーのジャンニーナ・スコットも「アダムとレディー・ガガが初めて会ったとき、すぐに仲良くなっていた」と撮影時のエピソードを残している。