平成仮面ライダーシリーズ20作品記念作品、テレビシリーズでは平成最後の作品となった『仮面ライダージオウ』(2018年)で、主役の仮面ライダージオウ/常磐ソウゴ役で俳優デビューにした奥野壮が、仮面ライダーシリーズ以外で初主演を務める映画『灰色の壁 ―大宮ノトーリアス―』が、来年(2022年)2月25日よりヒューマントラストシネマ渋谷(東京)ほか全国で公開されることが発表された。奥野は暴走族の総長から一転、少年刑務所に収監される難役に挑んでいる。

【画像】少年刑務所での正樹や妻・さゆりの姿などそのほかの場面写真

 平成初期の埼玉を舞台に、暴走族の抗争から暴力団まで巻き込み、最後には少年刑務所へと収監された、ある男の実話を基にした暴力と義理人情、贖罪と挑戦を描いた物語。

 ささいな一言から暴力団の策略にはまり、少年刑務所に入る主人公、暴走族の総長・吉田正樹役を演じる奥野は「『たった一言』で自身や周りの人生が大きく変わってしまった青年を描いた作品です。この映画を観た全ての方に何か伝わるものがあってくれたらと願っています。魂込めて撮ったので是非多くの方に見ていただきたいです」とコメント。暴走族「桜神會」総長としてバイクに囲まれた決めポーズ、「魅死巌」との抗争、少年刑務所での丸刈り姿などの場面写真も解禁となった。

 夫の収監により不当な扱いを受けながらも、信じて待ち続ける正樹の妻・さゆり役には、『仮面ライダージオウ』で悪役オーラを演じて、奥野とは共演経験もある紺野彩夏。「はじめて母親役を演じたこと、そして8年間辛抱強く夫の帰りを待ち続ける、強いと言う一言では表しきれないくらいの心を持った女性を演じたこと、私自身にとってとても印象に残る作品になりました」と、コメントを寄せた。

 少年刑務所の看守として厳しくも正樹を模範囚へと導く杉山役で出演する陣内孝則は「ちょっとしたミスから取り返しのつかない地獄に落ちてしまう若者たち…映画は20年以上前の実話を元にしていますが、現代を生きる若者こそリアルに抱く不安だと思います。本作はエンタテイメントではありますが、我々のような大人の目線からご鑑賞いただくのも一興かと思っております」と話している。

 ほかに、スーパー戦隊シリーズ『百獣戦隊ガオレンジャー』にて獅子走/ガオレッド役で主演を務めた金子昇や、湘南乃風のメンバー・若旦那にして、本名でソロ(俳優)活動にも精力的な新羅慎二が共演する。

 監督は、1997年から映画プロデューサーとして活動を開始し、監督として『のりおくんとまっきーにゃ。楽しい歌舞伎町』(16年)、『AntLion』(18年)を手掛けた安藤光造が務めている。

 現在、『今日から俺は!!』『東京リベンジャーズ』など、“かつての不良もの”が再ブームとなるなか、ささいな一言から転落の道を歩んだ主人公の姿は、観る者に衝撃を与え、一石を投じる作品に仕上がっている。