伝説のロックバンド、ザ・ビートルズのドキュメンタリー作品『ザ・ビートルズ:Get Back』(全3話)が、ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」にて、今月25日・26日・27日に1話ずつ配信開始となる。本作については、ビートルズにとって最後のライブとなった“ルーフトップ・コンサート”の模様が史上初ノーカット完全版で収録されるとあって、世界中のファンが配信開始を待ちわびているところだが、日本のファンにはさらにうれしいサプライズが用意されていた。それは、本編唯一のコンサート・フッテージが、1966年の日本武道館公演のものであるということだ。

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 わずか8年足らずの活動にもかかわらず、数々の世界記録とともに、音楽・文化・ファッションだけでなく、社会・経済・政治──時代や国境を超えて世界中の人々に多大な影響を与えた、ザ・ビートルズ。

 本作は、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズや『キング・コング』、「ホビット」シリーズで知られるピーター・ジャクソンが監督を務め、ザ・ビートルズが「レット・イット・ビー」や「ゲット・バック」を生み出す歴史的瞬間、そして、彼らのラスト・ライブのノーカット完全版とともに衝撃の真実を明らかにしていく。

 1969年1月、それぞれのメンバーのソロ活動が活発になり、解散も噂されていた彼らは、“原点に立ち帰る”思いでスタジオに入る。そこで、後に最後のオリジナル・アルバム『レット・イット・ビー』として発売されることになる、「ゲット・バック」のレコーディングが行われた。

 そのレコーディング“ゲット・バック・セッション”は、22日間にわたって撮影されており、本作では日程ごとにエピソード仕立てに仕上げられている。パート1は、1日目から7日目までの7日間。パート2は、8日目から16日目までの9日間。そしてパート3は、17日目からラストを飾るロンドン・アップル本社屋上でのルーフトップ・コンサートまでを描く。

 このたび、ジャクソン監督に日本のビートルズ・ファンへのメッセージを依頼したところ、「日本のビートルズ・ファンたちは有名だよ。彼らは何年もずっと有名だった。特に(彼らが)ビートルズに熱狂的であることがね。だから、僕はそのことをとても尊敬している」と、語りはじめた。「実際、僕らは、東京のコンサートの『ロック・アンド・ロール・ミュージック』を、存在するそのカラーのフッテージを見せるんだ。だから、僕らの作品の中にちょっとだけ日本が入っている」と、1966年の日本武道館公演の映像が、本編で唯一のコンサート・フッテージとして使用されていることを明かしたのだ。

 その理由について、「なぜなら、彼らは、トゥイッケナム・スタジオで『ロック・アンド・ロール・ミュージック』を演奏するんだ。それで、僕らは、トゥイッケナムの演奏に、日本での演奏を(編集で)挿入して、髪型とか髭とかの違いを見せているんだ。全てが違うんだけど、同じ歌なんだよ」と、説明。

 ジャクソン監督は「日本のファンたちは、世界中のみんなが同じだと思うけど、このフッテージがいかに親密であるかということに驚くと思う。日本だけじゃなくどこでもね。これがいかに親密かに観客は本当に驚かされるよ」と、解散が噂されていた時期とは思えないほど親密な4人の姿が見れると強調。

 これまで半世紀近くもアーカイブ映像が解禁されてこなかったことに驚きを隠せない様子を見せ、「そこで起きていることをこれほど正直に、ありのままに撮影されたバンドはほかにないよ。こんなに偽りなく正直なバンドについてのドキュメンタリーはほかにない。そしてたまたま、このフッテージはビートルズのために撮影されていたんだ。だから、ワーオって感じなんだ」と、ビートルズファンとしての驚きを語っている。日本との深いつながりを感じさせる制作秘話に、作品への期待はさらに高まったのではないだろうか。