俳優の伊藤英明が、「デトロイト・メタル・シティ」などで知られる漫画家・若杉公徳が手がけた伝説のギャグ漫画が原作の映画『KAPPEI カッペイ』で主演を務めることが明らかになった。共演は、上白石萌歌、西畑大吾(なにわ男子)、大貫勇輔、山本耕史、小澤征悦、古田新太ら。「カッペイにはカッペイを!」ということで、声優の山口勝平がナレーションを入れた特報も解禁となった。来年(2022年)3月18日に公開予定。

【動画】映画『KAPPEI』特報映像(30秒)

 「1999年7の月、人類は滅亡する」というノストラダムスの予言を信じ、来たるべき終末の世に備えて幼い頃から人類の救世主となるべく厳しい修行に人生を捧げてきた「終末の戦士」たちがいた。しかし、世界は一向に滅亡せず、活躍の場を与えられなかった彼らがたどり着いたのは、その能力を全く必要としない現代の東京だった…。

 獅闘流(しとうりゅう)の使い手・勝平役を演じた伊藤は「ハッキリ言って変な衣装に変な髪型、ヒロインを除いて変な人間ばかりが出てくる変な話です」とバッサリ。

 公開中の映画『燃えよ剣』でもその存在感を遺憾なく発揮し、来年には渡辺謙らとともにマイケル・マンが監督を務める海外ドラマ『TOKYO VICE』への出演も控える伊藤が、『22年目の告白-私が殺人犯です-』(2017年・藤原竜也とのW主演)以来、5年ぶりに映画主演作に選んだ作品を「オファーをいただいた時は45にもなったおっさんがまた筋肉披露の仕事か、と正直ガッカリしていました(笑)。しかし打ち合わせや衣装合わせを重ねる内に、そんなガッカリや不安は吹き飛んで…行きませんでした(笑)」と、明るく笑い飛ばした。

 さらに、「このコロナ禍に於いて、不自由な生活を強いられている日本の皆さんに束の間のひとときではありますが、現実から離れていただいて心の底から笑っていただける作品をお届け出来る事にエンターテイメントの世界で働く者として大変ありがたく、また光栄に思っています」とも語っている。

■初恋の相手は上白石萌歌、振り回される西畑大吾

 伊藤演じる主人公は、突然師範から「終末の戦士」の解散を告げられ、平和な現代の東京へ流れ着く。そして、上白石演じる女子大生・山瀬ハルと運命的な出会いを果たす。伊藤との年齢差25歳はさておき、上白石は「きっと日本中が勝平さんの虜(とりこ)になるはず! 」と、コメント。

 助けてもらった縁で行き場のない勝平を部屋に招くも、それ以降居候されてしまう、気弱だが心優しい大学生・入間啓太役を演じる西畑は「この映画を見ていただいて、いっぱい笑っていっぱい免疫力をあげてください!」と、呼びかける。

 勝平とともに厳しい修行の日々を過ごした終末の戦士たち、蛇戦流(じゃせんりゅう)の使い手・守役を大貫、最も体得が困難と言われる馬跳流(ばちょうりゅう)の使い手・正義役を山本、勝平の兄弟子で龍咆流(りゅうほうりゅう)の使い手・英雄役を小澤、そして、終末の戦士たちに無戒殺風拳(むかいさっぷうけん)を教えた師範役を古田が、笑いと悲哀たっぷりに演じる。

 監督は、『スマホを落としただけなのに』シリーズ、『64-ロクヨン-前編/後編』など、数多くの大ヒット作をプロデュースし、今作が監督デビューとなる平野隆。『翔んで埼玉』などギャグ漫画の実写化では右に出る者はいない脚本家・徳永友一とタッグを組み、最強なのにやることがなくなってしまった戦士たちが、平和な大都会で初めて知るピュアな恋心、友情、葛藤、花見、合コン、嫉妬心、遅すぎた青春物語をド派手に描く。

 解禁となった特報映像では、突如師範から「解散」を告げられた終末の戦士・勝平が、スマホに向かって「山瀬に彼氏はいるのか!?」と絶叫したかと思えば、温泉に潜水したり、はたまた最強の戦士同士の本格的なバトルシーンも盛り込まれるなど情報が大渋滞。戦士としては「需要なし!」かもしれないが、エンターテインメントとしては「需要ありあり」だ。