女優の上白石萌音が初代ヒロインを務める、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(月~土 前8:00 総合/前 7:30 BS4K・BSプレミアム※土曜日は1週間の振り返り)。安子(上白石)の父・橘金太を演じている甲本雅裕のコメントが10日、到着した。

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 本作は、連続テレビ小説『ちりとてちん』の藤本有紀氏が、ラジオ英語講座と、あんこと野球とジャズと時代劇を題材に書き下ろすオリジナルストーリー。朝ドラ史上初となる3人のヒロイン、安子(やすこ)・るい・ひなたが、母から娘へとバトンをつなぎ、戦前から戦後、そして令和までの物語を紡いでいく。安子役は上白石、その娘・るい役を深津絵里、その娘・ひなた役を川栄李奈が演じる。

 甲本が演じる金太は、御菓子司「たちばな」の2代目大将。あんこの味を実直に守り、安子を大切に育てながら、奔放な長男・算太(濱田岳)と衝突する役どころ。甲本はドラマの舞台と同じ岡山出身とあって、朝ドラ出演を喜んでいる。


――『カムカムエヴリバディ』に出演することが決まったときのお気持ちは?

単純にうれしかったですね。“朝ドラ”への出演は、『カーネーション』以来だったので本当に喜びもひとしおでしたね。出身地の岡山が舞台ということについても、もちろん単純にうれしいです。ただ、演じる時にそこに気持ちを向けると少し違うのかなと思いますので、あくまで心の中で「うわぁ! 岡山だ!」という感じです(笑)。

――ご自身の役柄についての印象(ご自身との共通点・異なる点などは? 演じるうえで楽しみにしていること、役のここに注目してほしいという点は?

金太はとても職人肌の男です。でも、職人としての体裁を一生懸命整えようとしているものの、いろいろなことに揺らめいてしまいそうな部分があります。実は、もしかしたら不安や心配を抱えていて、「しっかりしろ!」と自分にしった激励しながら生きている気がしてきました。

役を演じる上で、僕自身が体験してできあがってきた「父親像」みたいなものもあると思います。やっぱり僕にとって親父は一目置く人だったけれど、時には優しいと思えたり、なんでここで怒るんだろうかと思ったり。お父さんってそういう感じじゃないですか(笑)。もしかしたら親父は親父で、実は自分の中でバランスを考えていたのかなって思うんですよね。僕の親父はただ言い放って終わるような頑固なだけのタイプではなかったので、金太ももしかすると似たような部分があるのかなと思います。親父像といっても、親父一人しか知らないので、考えてもわからないですよね。結果として親父になっていればいいのかなって思います(笑)。

――収録に参加されてみて、現場の印象は?

現場は、自然で楽しい雰囲気になっていました。もちろん初対面の方もいらっしゃるのでコミュニケーションのとり方への配慮はするんですが、ありがたいことに気がつけば自然と家族になっていたような気がします。恵まれているなと思います。ヒロインの上白石萌音ちゃんは佐賀局での作品((佐賀発・地域ドラマ『ガタガタの国から』2017年)でご一緒していましたので、その時に定食屋で一緒にご飯を食べたりしました。また共演できてうれしいです。

――放送を楽しみにしている視聴者へのメッセージをお願いします。

視聴者の方には、観たいように観ていただきたいです。みなさん頑張って観てください! 悪い意味でなく、ただテレビをつけて流し見するのではなくしっかりと観てもらいたいです。“朝ドラ”に出てくる戦争のエピソードって、だいたい中盤から後半にかけてが多いと思いますが、この作品ではいきなり初めのほうに出てきます。だからこそこの作品に呼んでいただけたことがしあわせで、ワクワクしています。朝忙しくされている方が「これ、ちゃんと座って観ないとダメじゃん!」と言っている光景を想像して楽しみにしています。

今回の作品は一つの連続テレビ小説で三世代も楽しめる要素があって、濃厚で良い意味でジェットコースターみたいな作品です。でも、とても分かりやすい内容なので、僕も台本を読んだ瞬間にスッと入ってきたくらいです。戦争を乗り越えた先を楽しみにしていただけたらうれしいです。