「さらに冷えてきたので見事な扇に!」というコメントと共に、ヒーターの前で立派な翼を広げて暖を取るアキクサインコ・レイちゃんが話題だ。全身くまなく暖めるためか、色鮮やかな羽を扇のように広げる姿に「初めての光景」「美しいです」「ナスカの地上絵のよう」と驚嘆の声が集まった。一方で、なかには愛鳥を「焼き鳥」と関連付けるコメントが寄せられることも。飼い主の鴉椛さん(@akaba_211if)は、こうした感想は「禁句の場合もある」と感じているという。撮影時の状況にとともに、鳥飼育者が抱えるモヤモヤについても話を聞いた。

【写真】「お利口さん!」後ろに並んで“順番待ち”する姿も、特等席で暖を取るインコ・レイちゃん

■14年つづく風物詩「アキクサ扇」、ヒーターの前で「順番待ち」して譲り合いも

――撮影時の状況について教えてください。

【飼い主さん】羽を広げて暖を取る行動は、通称「アキクサ扇」といわれるアキクサインコの習性です。毎年部屋の温度が20度を下回る、秋の終わり頃から見られます。14年間、毎年見ているので「またこの時期が来たかぁ…」という感じで、季節の移り変わりを感じています。大体は放鳥してすぐとオヤツを食べた後のまったりタイムに多いですね。

――飼い主さんは、アキクサインコ(2羽)、モモイロインコ、カメ、モルモット、ミニロップ(ウサギ)とさまざまな動物と暮らしていますね。みんなヒーター前が好きなのでしょうか。

【飼い主さん】ヒーター前が好きなのは、我が家ではアキクサインコだけです。ほかの子たちはさほど興味は持っていないですね。

―― Twitterでのご投稿のなかには、アキクサインコ2羽がヒーター前で順番待ちする姿も。いつも譲り合っているのでしょうか?

【飼い主さん】基本的に早い者勝ちで後の子は順番待ちをしています。ヒーターの近くで喧嘩をすると飼い主に危ないと怒られるので、仲の良くない子同士でもこの時は大人しく待機しています。大体の子は少し暖まると次の子に場所を譲るのですが、レイだけは満足するまで退かないですね。

――飼い主さんからみて、レイちゃんは普段どんな子でしょうか?

【飼い主さん】レイは自信家で気が強くて我儘です。その性格ゆえに鳥のお友達はいないのですが、私に対してはベタベタに甘えてくるところがとても可愛いです。頭がいいと思う場面も多々あり、スマホを機種変更しても私の隙を狙って一瞬でマナーモードを解除していくのが、面白いし賢いなと思っています。

 
 写真には、レイちゃんを「焼き鳥」と関連付けるコメントも複数寄せられた。飼い主の鴉椛さんは、インコのほかにカメやモルモット、ミニロップ(ウサギ)とさまざまな動物と暮らすなかで、ほかの愛玩動物と比べても、鳥は食べ物と関連付けて冗談を言われることが多いと実感しているという。

――レイちゃんたちのヒーターを使用する時には、注意されていることはありますか?

【飼い主さん】表面を素手で触れる低い温度設定にしています。また、ヒーターの網の隙間に羽が入ってしまったことがあるので、網目の小さい金網を上から取り付けています。そのほか、点火中は常に手が届く範囲に座って見張り、熱中症なども怖いですから、一分以上の滞在はお断りしていますね。

――「愛鳥に対する焼き鳥リプライに疲れてきている」ともTwitterで打ち明けていらっしゃいました。鳥の飼育経験がある人とない人では感じ方が違うかもしれません。“焼き鳥”に関連するコメントを読んで感じたことを教えてください。

【飼い主さん】実際に鳥を飼っている方でも冗談で言うことはあると思います。ですが、文面からちゃんと愛情が伝わってきますし、他人の子(鳥)にはやっぱり言わないです。初対面で、冗談を言い合う仲でもない方々からのそういったリプライをみると、シンプルに死を連想してしまいます。

――確かに、家族でもある子が食べ物と関連づけてネタにされるのは悲しいですね。

【飼い主さん】毎年怪我をさせず鳥たちに楽しんでもらおうと努力しているので、そんな風に面白がられるのは嫌な気持ちになります。

――飼い主さんが愛情をもって一緒に暮らしている子だと想像力を働かせることが大切ですね。レイちゃんたちとは、今後どのように過ごしていきたいでしょうか?

【飼い主さん】末長く、まったりぼんやり各自のペースで過ごしてほしいです。そして気が向いたら私の相手をしてもらえたら嬉しいなと思います。