俳優の松重豊が、28日スタートのWOWOW『連続ドラマW いりびと-異邦人-』(毎週日曜 後10:00全5話※第1話無料放送)完成披露報告会に登壇した。今年の夏に京都で撮影された本作。グルメなイメージの強い松重だが「京都の撮影中は食事に困った。20時以降食べるところが全くない」といい、その結果「『王将』のテイクアウトがおいしいことに気付いた。毎日、王将を食べていた」とすっかりハマってしまったことを明かした。

【全身ショット】りんとした和装姿で登壇した高畑充希

 女優・高畑充希が主演する同ドラマは、『キネマの神様』『総理の夫』など数々の作品が映像化され、実は美術キュレーター出身という小説家・原田マハの美術小説「異邦人(いりびと)」(PHP文芸文庫)を映像化。この日はメインキャラクターを演じた高畑、風間俊介、SUMIRE、そして松重が登壇した。

 劇中では覚醒した主人公が強い信念で未来を切り開いてくストーリーにちなみ自身の“ブレない信念”を聞かれた高畑は「父の教えで、『明日死ぬかもしれないから一食一食を大事にしろ』と。ご飯を妥協しない。明日、毎食大切に生きています。おいしいものを食べていきたい」といい、風間は「調べもの、自分の興味を突き詰めたいものは突き詰めていく」とそれぞれ、こだわりを明かした。

 そんななか松重は「ブレないぞ、という信念を絶対持たないことが信念。役者ってあなたはどういう人なのか聞かれてもよくわからない。役によってコロコロ変わりますし責任はとらない。ただ、高畑さんのおっしゃってた通り“毎食毎食、大事にしたい”という気持ちはあります」と共感していた。

 続けて「京都の撮影中は食事に困った。20時以降食べるところが全くない。風間くんに聞いたら『毎日牛丼です』と。どうもこんな生活は嫌だと。女優陣はウーバーイーツ。でも買い方がわからず一人で悶々としてた。王将のテイクアウトがおいしいことに気付いた。毎日王将を食べていたのですが、王将というのは京都お店なんです。京都の王将は餃子がちょっと違くて、おいしい。そういう信念を持っています」とまとめて笑いを誘った。

 本作で、高畑が演じる篁菜穂は、希代の美術蒐集家の孫娘でその血筋を受け継ぎ、透徹の審美眼を持っていた。そんな彼女が無名画家が描いた一枚の絵に魅了され、それを世に出そうと企図したことがきっかけで、語られざる京都画壇の深みに踏み込み、その巨魁(きょかい)と対峙することになる。菜穂の夫で彼女に嫉妬の気持ちも抱く一輝役の風間俊介、類まれなる絵の才能を持つ白根樹役のSUMIRE、彼女の囲い、京都画壇で影響力を持つ日本画家・志村照山を松重が演じている。

 劇中で怪演を見せる松重について対峙する高畑は「この台本をいただいて松重さんが来てくださるならめちゃくちゃほっとするな、と思ったんですけど実際お会いしたら、心穏やかなシーンがひとつもなかったので、単純に、松重さんは背も高いし、こわかったです」とぶっちゃけ。風間も「怖かったよね~」と同感していた。松重は「こういう作品ってい方が難しい。SUMIREさんとも日常的な会話をしてるんですけど、その次の瞬間にはありえない修羅場を演じなきゃいけないこともあって…でもおもしろかったです」と満喫した様子だった。