1食250円、2人分の一汁三菜を”1週間3500円”の予算でやりくりする献立を発信している料理家のりなてぃさん(@rinaty_cooking)。インスタグラムに投稿された彩り豊かな献立レシピは、ボリュームと節約がしっかりと両立されている。どのようにして、1週間3500円で献立を成立させているのか。買い出しや調理で実践していること、してはいけないことを聞いた。

【写真】1週間の晩ご飯が3629円でここまで豪華に…コスパ最強!りなてぃさんの1週間献立

■3日分より1週間分、食材はまとめ買い 色々な野菜を少しずつ入れて彩り豊かに

 同い年のパートナーと同棲していて、外仕事でたくさん食べるという相手を思って「節約していても、ボリュームは外せない」と献立のポイントを話すりなてぃさん。“節約”と名の付くレシピを見ると、明らかに質素に見えたり、栄養が不足していたりするものも多いが、買い出しで工夫をすることで、見た目の豪華さを実現できるという。

「食材で重要なのが、彩りが出る野菜。買い出しでは、色々な野菜をまとめて買い、それらをちょこっとずつ入れるようにしています。色が増えて見た目も豪華になります。栄養もよくなるし、いいことしかない。野菜をたっぷりとれて、見た目も自然と華やかに。節約感が出ないので、”野菜を使いまわす”のはポイントです」

 野菜を使いまわすには、材料を小まめに買い出しにいくのではなく、1週間まとめて買うことが大切。「3日分より、1週間分買ったほうが、色々な種類の食材を買うことができます。1日あたりの単価もより安くなりますし、保存も1週間分がちょうどよいです」

■「食材は多めに買わない」お得であっても使い切れないと意味がない

 1週間の夜ご飯を、3500円で済ませる”1週間3500円献立”は、会社員時代に手取り13万円のなかで節約していたりなてぃさん本人の経験から生まれた。地域によって食材の値段が異なるため、一概には言えないが、成立させるために重要なのは「食材を見直すこと」だという。

 献立を考えて使用する食材を全部書き出す。「このくらいで買いたい」と思う金額も隣にメモしていく。「オーバーしそうだったら、鶏もも肉をむね肉に変えたり、野菜の種類を減らしたり、この材料は絶対に安く買いたいとか、違うスーパーに行くとよいとか、そんな情報もメモをとったりしています」

 りなてぃさんが3500円献立を成立させるため、やらないように気を付けていることは「食材を多めに買わない」こと。特売品は不要なものまで買ってしまうので気にしない、食材は”レシピに必要な分だけ”を買うのがよいという。

「例えば、たまねぎ3個入りが120円、1個だと58円だったとします。お得な3個入りを買ってしまう人もいると思いますが、1週間3500円献立は、1週間の夜ご飯の予算を管理するという名目。3500円に収めることが大切なので、使う分だけの1個の方を選ぶ。そうやって10円単位で削っていくんです。

 お肉も、レシピを作る際にグラムまで決めて、多めに買わないようにします。グラムによって値段が2~30円違うので、そこを削りまくっていくと最終的に300円くらい安く買い物ができる。多めに買って、残りは朝や昼で使おうと思っていても、確実に使い切れるかわからないですからね」

■作るのが困難な日は無理に料理をしない「潔く次の日に回す」

 1週間ごとのレシピが決まっていて、レシピ本通りに作れればよいが、週半ばになると料理をしたくなくなってしまう日も。モチベーションが上がらないとき、りなてぃさんは「潔く次の日に回す」という。

「ご飯作りたくないなと思うし、さぼりたいなっていつも思っています(笑)。でも今は1週間献立を実践しているので、考えさえすれば1週間献立に悩むことはなくなる。前は毎日考えていたのが苦痛だったので、そこはラクになったなと。

 気分が乗らないときは、パートナーに『一緒につくろうや!』といって、2人で作ってモチベーションあげたり、洋楽を聞いてリズムに乗りながら料理したり、一週間献立が終わったタイミングで、おいしいものを食べます。本当に作りたくない日は、もう料理するのはやめて、潔く次の日に回します」

 無理をせず、休むときは休む。「それがいいんやと思います」とりなてぃさん。

「頑張りすぎたらきついですからね。無理なときは無理やから(笑)。料理が嫌になったら、続けることができないので。

 今考えているレシピも、若い今だからこそ考えられると思っています。20代半ばの方たちは、ちょうど分岐点の年齢。だからこそ、私と同世代の20代の方々を応援したいという気持ちも強いです。同世代には結婚した方、仕事を頑張る方、子育て中の方もいます。いきなり料理をしなければならない環境に変わった方も多いのでは。そういう方たちにこそ、1週間献立のレシピが必要なんじゃないかなと思っています。今後も引き続き、料理をする皆さんが少しでもラクな気持ちでいられるように、献立の提案をしていければと思います」