パフォーミングアーツを通じて、障害・性・世代・言語・国籍など、個性豊かな人たちと一緒に楽しむ芸術祭として2019年9月からさまざまなイベントを開催している「True Colors Festival -超ダイバーシティ芸術祭-」(主催:日本財団)。このたび、“多様性”への理解、知識、対話を深めるための映像作品を世界中から集めたオンライン映画祭「第2回True Colors Film Festival(トゥルー・カラーズ・フィルム・フェスティバル)」が、国際障害者デーである12月3日(金)から12月12日(日)まで10日間にわたって開催されることが決定した。

【動画】映画『うたのはじまり』予告編

 今回の映画祭のコンセプトは“Perspectives / 視点”。COVID-19によるパンデミックで、これまで“当たり前”とされていた世界中のさまざまな価値観が変化する中、どのように “多様性”と向き合い、受け入れ、前に進んでいくのか? 観る人の“視点と目線”を広げるようなドキュメンタリーやドラマ、アニメーションなど世界中から集められた作品がオンライン上映、一部の作品では製作者や監督自身によるトークセッションなども配信される。

 本年度のプログラムは、長編・短編作品を合わせた28本を予定。初の“盲ろうの俳優”を起用、2021年アカデミー賞にノミネートもされた『Feeling Through』や14年アカデミー賞短編実写映画賞受賞、天国を信じない病状末期の少年・アルフレッドを主人公に描かれた、美しく感動的な短編映画『Helium』、17年のアカデミー賞短編映画賞を受賞、国内外映画祭でも25賞受賞及び8賞ノミネートされた、耳の聞こえない6才の少女が手話を学ぶことで新しい世界への扉を開く『The Silent Child』のほか、制作スタッフの過半数が障害のある人で構成された初のミュージカル『Best Summer Ever』など、初めて日本語訳付きで鑑賞することのできる貴重な作品も。

 日本からは、<True Colors Festival>のために作られ、本年のニューヨーク映画賞を受賞、ロンドン・ファッション映画祭のオフィシャル・セレクションにも選ばれたオリジナル・ドキュメンタリー『対話する衣服』と、著名アーティストの作品も手がける“ろう”の写真家・斉藤陽道が、嫌いだった「うた」と出会うための記録をたどったドキュメンタリー『うたのはじまり』などの河合宏樹監督による2作品や、父の再婚を祝うために実家に戻った娘を待っていた“花嫁”はなんと父親だった…!?――独特の視点で多様性を描いたふくだももこ監督の短編『父の結婚』などが出品される。いずれも観る人の視点と目線を広げることを重要なテーマに添えた、合計12ヶ国から集まった28本を、長編はアジア域を中心とした世界45の国と地域で、短編は一部の国を除いた世界各国全てで無料でオンライン上映する。

 河合監督は自身の『うたのはじまり』について「この映画は、ろう者が主演、テーマは《うた》でありますが、多様なコミュニケーションの方法(手話や絵字幕)や、出産シーンなどから、日本独自の宗教観や倫理観などが反映されている映画でもあります。この作品のそうした視点が海外のお客様にどう映り、どんな感想をいただけるのか、想像を超えた反応を期待しております」と、コメントを寄せている。

■長編映画:配信エリア
アフガニスタン、バーレーン、バングラデシュ、ブータン、ブルネイ、カンボジア、中国、キプロス、朝鮮民主主義人民共和国、香港、インド、インドネシア、イラン、イラク、日本、ヨルダン、カザフスタン、クウェート、キルギスタン、ラオス、レバノン、マレーシア、モルディブ、モンゴル ミャンマー、ネパール、オマーン、パキスタン、フィリピン、カタール、大韓民国、サウジアラビア、シンガポール、スリランカ、シリア・アラブ共和国、台湾、タジキスタン、タイ、東ティモール、トルコ、トルクメニスタン、アラブ首長国連邦、ウズベキスタン、ベトナム、イエメン ※45の国と地域を予定

■短編映画:世界各地
(中国、キューバ、香港、インドネシア、イラン、朝鮮民主主義人民共和国、スーダン、シリア・アラブ共和国は除く※予定)