『あん』『光』の河瀬直美監督が、直木賞・本屋大賞受賞作家・辻村深月の小説を映画化、昨年10月公開された『朝が来る』に出演した蒔田彩珠が、「第15回アジア・フィルム・アワード」で助演女優賞を受賞した。

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 この選出を受けて、蒔田は「この度は、素敵な賞をありがとうございます。まさか自分が受賞できるとは思っていなかったのでとても幸せです。発表の瞬間に立ち会ったのが初めてだったので、ドキドキソワソワしました。自分が誠心誠意取り組んだ作品が、たくさんの国の方に観ていただけていることが、とてもうれしいです。いつかオンラインではなく、実際に釜山に行けたらいいなと思います。ありがとうございました」とコメントしている。

 アジア・フィルム・アワード・アカデミーは、2007年に香港国際映画祭が主催となり発足したアジア映画に関わる産業と専門家の優秀性を評価して、毎年提示されている映画賞で、アジアの“アカデミー賞”とも言われている。第15回の本年は、昨年に続き、釜山国際映画祭とともに開催され、助演女優賞候補には、蒔田のほかに、チャン・ユンジュ『三姉妹』(韓国)、シエ・インシュエン『弱くて強い女たち』(台湾)、ロレッタ・リー『Drifting』(香港)、チン・ハイルー『Cliff Walkers』(中国)がノミネートされていた。

 映画『朝が来る』は、一度は子どもを持つことを諦めた栗原清和(井浦新)と佐都子(永作博美)の夫婦が「特別養子縁組」というシステムを知り、男の子を迎え入れることから始まる。それから6年、夫婦は朝斗と名付けた息子の成長を見守る幸せな日々を送っていた。

 ところが突然、朝斗の産みの母親“片倉ひかり(蒔田)”を名乗る女性から、「子どもを返してほしいんです。それが駄目ならお金をください」という電話がかかってくる。当時14歳だったひかりとは一度だけ会ったが、生まれた子どもへの手紙を佐都子に託す、心優しい少女だった。渦巻く疑問の中、訪ねて来た若い女には、あの日のひかりの面影は微塵もなかった。いったい、彼女は何者なのか、何が目的なのか──? 一本の電話から、運命が動き出すヒューマンミステリー。