俳優・古川雄大と女優・山谷花純が6日、共演するドラマ『私の正しいお兄ちゃん』(FODで15日配信開始)の完成発表会見を都内・フジテレビで行った。

【写真】渾身のラブバラードを披露する古川雄大

 モリエサトシ氏原作の同名コミック(講談社『BE・LOVE』連載)をドラマ化。不眠症に悩む謎多き青年・内田海利(古川)が、アルバイト先で女子大学生・木崎理世(山谷)と出会い始まる純愛ストーリー。恋の行方とともに、登場人物たちがさまざまな真実に直面していくサスペンスフルなストーリーも見どころ。
 
 宮司愛海アナウンサーが司会を務めた完成発表会見では、撮影現場の裏話やドラマについて、古川と山谷が丁寧に回答。劇中ではキュンキュンするシーンが多いとあって、古川が“キュンとしたシーンBEST3”を発表し、山谷を相手に“肩ズン”を実演する場面もあった。
 
 また、古川にとって念願だった主演作で主題歌を作るという夢が今作で実現。この日、手がけた新曲「指先、手」を心に染み入る歌声で披露し、山谷も感動しきりだった。共演は、堀井新太、ダンディ坂野、喜多乃愛、佐津川愛美、橋本マナミ、長谷川純ら。

■一問一答
――このドラマはラブサスペンスですが、台本を読んだ感想は?
古川「ラブサスペンスなのですが、サスペンスとしても見ごたえある内容で、常に良い緊張感を保ったまま次の展開がどうなるんだろうとすごく気になる展開に魅了されましたし、過酷な状況のなかで愛し合うふたりが美しく切なく感じてラブサスペンスのバランスもいいなと思いました。僕自身サスペンスやミステリーが大好きなのでこのお話をいただいた時はとても嬉しかったですし、それに加えて主題歌もやらせていただけることになって、主演と主題歌というのをひとつの目標にやってきたので、すごく幸せに感じました」
山谷「なんかあまり過去に例のない作風だなと思いまして、自分の経験より想像力を求められる作品だと思いました」

――古川さんは殺人を犯した過去を持つ人物、山谷さんはその人を好きになってしまうという役でしたが、役作りについて苦労したことは?
古川「難しかったですね。海利の正義感がどこかで歯車が狂ってどんどん地に落ちていく、その正義感を大切に演じました。原作と台本を読んで監督と話して役を作っていきました。撮影日数も限られていたので撮影順もバラバラで、自分が今どういう状況かわからなくてパニックになった時もあって、監督と話をして今の状況を教えていただきながらやりました」
山谷「たくさん想像したんですけど、やっぱり限界があって、現場に行ってその場で感じたことを大事にと自分と約束して挑んだんですけど、現場で知ることはたくさんあって、痛みや悲しみだったり、海利と同じくらい深く胸に刻まれた女の子なんですが、それを表に出さない強さというのを理世は持っていて、役にすごく助けてもらいながら、役に負けないように私も頑張らないとなと奮い立たせてもらいながら向き合った時間でした」

――撮影現場で印象に残ったシーンがふたりとも海のシーンだったとのことですが?
古川「一日中海で撮影してたので、体力的に大変でした。朝は暑いけど海には入らず、夜寒くなってから海に入ったので体がついていかなかったです(笑)びしょ濡れになりながら横たわってるシーンで、ライトを照らしているので見たことのない小さい虫がたくさん集まってきて、僕の体中にいて服の中にも入るし、そんな僕を山谷さんが優しく包んでくれたことで素敵なシーンになりました(笑)」
山谷「昼間は楽しく満面の笑みで撮影したんですが、夜になるとちょっと物語的にもミステリアスなシーンの撮影で、古川さんが真っすぐできれいな目を私に向けてくれて、きっとそういうシーンになるだろうと撮影に挑んだんですが、その想像を上回る感情を引き出してくれるお芝居をぶつけてくださったので、特別なシーンになったのではないかと思って、私の中では残っています」
古川「体力的にしんどかったとか言った自分がちょっと恥ずかしいです(笑)」

――撮影中に起きたハプニングは?
古川「海利は眠れない役なんですけど、寝るシーンでほんとに寝ちゃった時があって、ぱっと起きたら『はい、終わりです』と言われて、30~40分寝てたみたいで…スタッフさんが優しさで寝かせておいてくれたそうです」
山谷「いびきをかいていたので」
古川「えっ、いびきかいてたの!?」
山谷「それこそ海利じゃないですけど、久しぶりにこんなに熟睡できたと幸せそうな顔をしてお休みされていたので、古川さんの人柄もあると思うのですが、みんなが自然とほっこりして、ここは起こさないようにしようと現場はいい雰囲気でした」

――女性を「キュン」とさせる演技をするために現場で試行錯誤されたそうですが、どんな工夫をしましたか?
古川「苦労は常にしてました。河原監督の言うことを聞く! それが工夫です。自分がやってみると違うと言われて、監督は女性なのですが、監督がやると山谷さんがキュンとしてるので、ご指摘をそのままやらせていただきました」

――そんな古川さんが頑張った胸キュンシーンから、山谷さんがドラマでもっとも胸キュンしたシーンBEST3を発表してください
1位「初めて海利の部屋に泊まったシーン」
2位「職場での海利と理世のやりとり」
3位「最終回、すべてが終わったラストシーン」

――では、古川さんに生で女性がキュンとする仕草をやっていただけますか?
古川「クランクアップの挨拶で『キュンを勉強してきます』と言ったのですが、どうやら“肩ズン”というのがあるそうで、コツは上目遣いです」(と、アクリルパネル越しに古川が山谷の肩に頭をもたれる)「今はパネル越しでしたが、本当の“肩ズン”はドラマを見ていただければご覧になれます」

■未来を切りひらくイメージで書き下ろした主題歌

――今回初めての主題歌書下ろしについて
古川「ドラマに寄り添う曲を作りたいと思いまして、ふたり足りないところを補って愛を深めていくので、この歌も登場人物がふたりいて、お互い足りないところを補っていくからこそ切りひらいていける未来というのをテーマに書かせていただきました。苦労したのはメロディ部分が今までやったことない曲調でしたし、歌詞も撮影しながらだったのでなかなか思いつかなかったんですが、監督が手や指先をすごく丁寧に撮影されていたことからヒントを得て書きました。明るい希望と人間の儚さや弱さの両極端をテーマに入れました」

――原作・モリエサトシ先生からふたりへメッセージ
「古川さん演じる海利さんの危険な魅力にドキドキしたり、山谷さん演じる理世ちゃんにニヤニヤしたりハラハラしたりしながら 時折入るサスペンスな展開に見入ってしまいました。感情が盛り上がるところで来る主題歌のフレーズがまたピッタリで…。自分の漫画原作なので言うのもアレですが…このドラマすごく良くない!? 素敵な作品に関わることができて幸せです。本当にありがとうございます!」

――モリエ先生からメッセージをいただきましたがいかがですか?
古川「嬉しいですね、現場にも来てくださって、どういう風に感じられているのかなと緊張しましたが、その時もと褒めていただきました」
山谷「生みの親である先生からそんな言葉をいただけるなんて本当に嬉しいですよね。やっぱり原作がある作品に携わるというのは、オリジナル作品と違う責任があったりして、役者はすごい考えながらお芝居をさせていただくんですけど、モリエさんの人柄もあると思うのですが、自然とこの作品に関わっていたら理世になれた。本当に作品が引っ張ってくれたんだなと、撮影しながら思っていたなと思い出しました」

――視聴者の皆さんへのメッセージ
古川「サスペンス要素ありラブの要素もあり、愛ってなんだろうと考えさせられるドラマです。自分も撮影を通してすごく考えましたし、愛の可能性って無限なんじゃないかと思いました。皆さんもこの作品を見て愛ってなんだろうと考えていただけたらいいなと思います」
山谷「ひとりで生きる強さというのはもちろん大切だと思うんですが、それにはきっと孤独という壁がつきものなんだろうなと私は思っていて、人を信じるというのはすごく難しいことなんですけど、誰かに痛みや悲しみ、人には見せられない部分を共有していくのは弱さじゃなくて、共有していくからこそ自分の人生がより色鮮やかになっていくんだろうなと今回この作品を通して私自身教えてもらいまして、この作品を見た方々にとって、新しい勇気、小さな一歩を踏み出せる、人と何かを共有する素晴らしさが伝わったらいいなと思いました」

■ストーリー
大学生の理世は、アルバイト先で、ずっと会っていない兄に面影の似た海利という青年に出会う。眠れないという海利に肩を貸すうち、理世は、海利に惹かれていき…。しかし、海利のアパートで見てしまった日記には「人を殺した罪からは逃れられない」という文章が…。海利は本当に人を殺したのか…。そして、行き場のなくなった理世の恋の行方は…。次々と明るみに出る真実!愛すること…憎むこと…本当の幸せとは…。