俳優の仲村トオルが主演する、万田邦敏監督の新作映画『愛のまなざしを』(11月12日公開)の特報と新たな場面写真、本日(10月5日)、18歳の誕生日を迎えた藤原大祐のコメントが到着した。

【動画】仲村トオル主演『愛のまなざしを』予告編

 本作は、第54回カンヌ国際映画祭の批評家週間に出品され、レイル・ドール賞とエキュメニック賞をダブル受賞した『UN LOVED』(2002年)。小池栄子と豊川悦司が主演を務め、第23回高崎映画祭で最優秀作品賞に輝いた『接吻(せっぷん)』(08年)に続く“愛の三部作最終章”。「愛」の本質を見つめ、人間の性とエゴをあぶりだした愛憎サスペンス。

 亡くなった妻に囚われ、夜ごと精神安定剤を服用する精神科医・貴志(仲村)のもとに現れたのは、モラハラの恋人に連れられ患者としてやってきた綾子(杉野希妃)。恋人との関係に疲弊し、肉親の愛に飢えていた彼女は、貴志の寄り添った診察に救われたことで、彼に愛を求め始める。一方、妻(中村ゆり)の死に罪悪感をいだき、心を閉ざしてきた貴志は、綾子の救済者となることで、自らも救われ、その愛に溺れていく…。

 しかし、二人のはぐくむ愛は執着と嫉妬にまみれはじめ、貴志の息子・祐樹(藤原大祐)や義父母との関係、そしてクリニックの診察にまで影響が及んでいく。そんな頃、義弟・内山茂(斎藤工)から綾子の過去について知らされ、さらに妻の秘密までも知ることとなり、貴志は激しく動揺するのだった。

 2019年7月29日に本作の貴志の息子・祐樹役で人生初めてのオーディションを受け、本作で初めてカメラの前で演技をした藤原は、映画デビューとなる本作で十代の繊細な心の揺れ動きを表現。「人生初めてのオーディションで掴んだ役で人生初めての現場ということで、『愛のまなざしを』は初めて尽くしの作品です。役作り、お芝居、カメラの前に立つ、全てのことが新鮮で魅力的に感じたのを覚えています」と、当時を述懐する。

 さらに、「作品の内容は当時高校1年生だった僕には明確に理解することはできていませんでしたが、漠然と大人の作品だと理解をして挑んでいました。全てのことにおいて右も左も分かっていなかったので、自分の中で解決しようとするのはやめて、現場に身を委ねていました。そんな僕を優しく包み込んでくださった大先輩のキャストの皆様と温かい現場のおかげで役者としての自覚を持つことができた作品だったので、僕にとって凄く大切な作品の一つです」と、かけがえない1本に。

 完成した映画を観た感想を、「撮影をしたのは2年ほど前だったので、正直自分のお芝居がどうなっているのか非常に不安だったのですが、完成した作品で、上手い下手ではなく、初めての芝居に対してがむしゃらにぶつかっている当時の僕を見ることができたので、不思議と過去の自分に刺激をもらってもっと頑張ろうと思えました」と、語っている。

 本作に期待を寄せるファンに向けては、「作品全体としては、光の見えないトンネルの中に迷い込んでいくような内容なので、笑えるような作品ではないのですが、観てくださる方も一緒に生暖かいトンネルの中に入ってその気持ち悪さを楽しんでいただきたいです」と、呼びかけた。