1992年に公開された、凶悪な殺人鬼による忌まわしき都市伝説を描いたカルトホラー映画『キャンディマン』。『ゲット・アウト』(2017年)、『アス』(19年)のジョーダン・ピールが、“鏡に向かってその名を5回唱えると、死ぬ。”という設定で人々を夢中にさせた人気ホラーの系譜を巧みに汲み取り、現代へと語り継ぐ映画『キャンディマン』(10月15日公開)より、約30年前のあの出来事が語り継がれる本編シーンが一部解禁された。

【動画】映画『キャンディマン』本編映像

 アメリカに実在する公営住宅地カブリーニ=グリーンに言い伝えられる殺人鬼”キャンディマン”の都市伝説について描かれる本作。この度到着したのは、主人公アンソニーと恋人ブリアンナ、そしてブリアンナの弟トロイ、トロイの恋人グレイディの4人が、カブリーニ=グリーンにまつわる恐ろしい実話について話すシーンが収められた本編映像。

 トロイが「物語の主人公はヘレン・ライルという女性だ。白人大学院生で、論文は“カブリーニ=グリーンの都市伝説”」と話し始めると、切り絵の演出でトロイが語るヘレンの物語が映し出されていく。不気味がりながらも「ウソだな」と笑い飛ばすアンソニーだが、トロイに「記事になっている。調べろ」と真面目な顔で制止され、次第にカブリーニ=グリーンで起こった出来事に没頭することとなる…。

 ヘレン・ライルとは92年に公開された『キャンディマン』のヒロインのこと。随所で約30年前の『キャンディマン』の出来事が散りばめられ、前作ファンも楽しめるギミックがいくつか含まれている。というのも、製作のジョーダン・ピールは92年の『キャンディマン』の大ファン。劇場公開当時13歳だったピールはアメリカのメジャー映画で初めて黒人が主人公かつ敵役として登場した『キャンディマン』に感銘を受けたそう。

 当時を振り返り、「子どもの頃からホラーが好きだったけど、黒人のフレディ・クルーガーもジェイソン・ボーヒーズもいなかった。だから『キャンディマン』が登場したときはとても大胆でカタルシスを感じた。ホラー映画に黒人が登場する例はたくさんあるが、この作品は私にとって特に凶悪なものとなった」と明かしている。

 自身が新たに手がけようと思った理由については「オリジナルの映画では、ヘレンの視点からキャンディマンの伝説を探っていた。しかし、あの映画は私に黒人映画のような印象を与えた。私のための映画だ。だからこのゴーストストーリーを黒人の視点から見た映画を作りたかったんだ」と熱い思いを語っており、ピールの手によってキャンディマンの物語がどのようにアップデートされるのか、期待が高まる。

 ヘレン・ライルのことが劇中で語られるだけでなく、キャンディマンを演じたトニー・トッドや、赤ちゃんを誘拐された母アン役のヴァネッサ・ウィリアムズが出演することでも話題になっている。