人気アイドルグループ・乃木坂46の山崎怜奈がパーソナリティーを務めるTOKYO FM『山崎怜奈の誰かに話したかったこと。』(以下『ダレハナ』、月~木 後1:00)が、10月をもって1年を迎えた。ORICON NEWSでは、単独インタビューを実施。前編では、この1年間の振り返り、パーソナリティーとして意識していることなどを聞いた。

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■放送後には聞き返してメモ 多忙な日々でもインプットは欠かさず

――この1年を振り返ってみて

とても長く感じましたし、濃かったですね(笑)。びっくりしました。でも、けっこう覚えています。放送を振り返るノートもたくさん書いていて、できるだけ毎日、どこかしらのパートを聞き返します。「こういう聞き方ができたのではないか」という反省もあるのですが、純粋に、ゲストのお話を聞きながら「この人のお話をメモしたい」と感じることが多いので、自分で聞き返して書き起こしています。番組中は、パーソナリティーとしての進行もありますし、目の前のゲストの方とのトークに集中しているので、その場ではメモができなくて…。でも、自分の中のアンテナがビビっとくる瞬間はわかっているので「ここは帰ったらメモしよう」と心の中で思っています(笑)。もともとリスナー出身なので、自分の中で印象に残った言葉をメモしたいという気持ちは今も変わらないです。

――番組では、山崎さんのラジオ好きを感じるトークがたくさんありました。

「ありがとうございます!」といっぱい感謝を伝えながら、他局の番組のお話もしているので、TOKYO FMさんが寛大でありがたいとつくづく思います。パーソナリティーとして…というより、好きな番組はみなさんにも聞いてもらいたいので、番組内で紹介させていただきますし、自分のSNSでradikoのシェアもするという感覚です。全部好きでやっていることなので、言いたくてたまらないんです(笑)。それが発信力につながっているのであれば、うれしいですね。

――週4日の放送で、毎日ゲストもいらっしゃるので、準備の時間も必要な中、ラジオをはじめ、ご自身が好きなものへのインプットも欠かさない印象を受けます。

アウトプットだけだと中身が空っぽになっちゃうので、インプットを同じ量、もしくはそれを上回らないと、つまらなくなっちゃうんじゃないかという気がして…。ラジオは声だけで伝えるメディアになるので、表情などの視覚で伝えられない分、情報量が薄まってしまう部分もあると思うのですが、しゃべっているだけで、その人の人となりがわかることで、リスナーの方はその人を信頼できると考えています。だから、自分が好きな話などを通して、人となりを知ってもらえたらなと。

■新規リスナーへの心配り 多彩なゲストとのトークで「人との距離感を勉強」

――「水曜日はレゲエの日」と銘打って、レゲエの楽曲をかけるなど、各曜日のカラーも出てきていますが、その辺りは意識しているのでしょうか?

スタッフのみなさんが個性的な方々ばかりですし、曜日によって、本当にカラーが違っていて。その違いを選曲とかテーマ選びで察してもらうより、こちらから言っていった方が伝わりやすいし、楽しめるので、曜日ごとの特色などは自分から意識的に伝えようとしています。もうひとつの理由としては、途中から聞き始めた、新規のリスナーさんが「先週は聞いてなかったから、この文脈わからない」みたいなことは、なるべくしたくないんです。だから、ざっくりでも概要をきちんと話して、その上で話を進めていかないと、置いてけぼりになっちゃうので、なるべく文脈を話すようにしています。もちろん、ラジオ特有の内輪ノリも楽しいのですが、外が入ってこられない内輪ノリは閉鎖的だなと思うし、せっかくこうやっていろいろなリスナーさんに聞いてもらえる環境でパーソナリティーをさせていただいているからには、オープンな内輪ノリにしていきたいなと。

――山崎さんもよく聞いている星野源さんの『オールナイトニッポン(ANN)』に似たスタンスだと感じました。

間口は開けていますみたいな感じですが、密な盛り上がりは作っていきたいというと思っています。それがどんどん広がっていけば、いつか大きな輪になっていくかなと。

――その広がりを感じる瞬間はありますか?

あります! 最初はメールがこなかった世代の方から、メールをいただけようになりました。日常生活や、テレビ局へ収録に向かっている時に「聞いているよ」と言ってくださる方が多くて、びっくりしました。とてもうれしいですね。自分で自分の生放送を聞くことはできないので、なかなか聞いてもらっている実感がなくて…。だから、「聞いていますよ」と言ってもらえることが一番うれしいです。街中で会ったリスナーさんに「聞いていますよ」と言ってもらえることが一番うれしくて「会えた!」という感覚になりますし、心の中で全力のハグをしています(笑)。

――ラジオを聞いていると言ってもらえると、自分の中身を知ってもらっている感覚になるのでしょうか?

本当にその通りで、本音でやっていますので。私のことが好きかどうかというよりも、聞いていただくきっかけとなるものが、コーナー、曲、声など、いろいろあると思うのですが「聞いていますよ」という言葉が一番沁みますね。

――以前、番組内で「30歳になって、自分に仕事があるかわからない」という不安を打ち明けられていましたが…。

本当にわからないと思っています。自分のお給料でおいしい食べ物を食べていけるのかというのは、由々しき心配事ですね。5月で24歳になりましたが、『ダレハナ』で、毎日自分の心をオープンにしているので、初対面の方には「大丈夫かな?」と心配になるときもあります。これまで生きてきたジャンルや世界が違う方もゲストでいらっしゃるので、お互いに初めて知るという場合もあると思うんです。でも、番組に出演してくださったということは、何かしらの要素があったんだからと思って、全力で向き合っています。先ほどの、曜日ごとのカラーの話と重なりますが、察してもらうことよりも、自分から言葉にしていこうと思って、緊張した状態で話されている方がいたら私から話しかけて、ちょっとほぐせないかなと思ってイます。人との距離感の測り方は『ダレハナ』を通して、とても勉強になっています。

――話したいゲストの方はいますか?

いっぱいいますね。近い世代でいうと、上白石萌音さん、井手上漠さんはとても気になる存在ですし、お話してみたいなと思っています。

 後編では、自身の活動でも大きな変化が生じたこの1年、番組としての今後の目標などを紹介する。