1968年に創設され、スペイン・バルセロナ近郊の海辺のリゾート地シッチェスで毎年10月に開催されている「シッチェス映画祭」。SF、ホラー、サスペンスなどのジャンル映画に特化した「世界三大ファンタスティック映画祭」の1つであるとともに、国際映画製作者連盟(FIAPF)公認の国際映画祭でもあり、このジャンルの映画好きが厚い信頼を寄せる映画祭だ。

【動画】映画『BECKY ベッキー』予告編

 日本で展開される「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション」は、シッチェス映画祭で上映された作品の中から厳選した作品を日本で上映する、シッチェス映画祭公認の映画祭。日本のホラーファンからの熱狂的な支持を集め、今年で8回目となる。東京:ヒューマントラストシネマ渋谷、名古屋:シネマスコーレ、大阪:シネ・リーブル梅田、さらに京都:アップリンク京都にて、10月より開催される。

 本日は、今年のプレミア上映作品の一つ、『BECKY ベッキー』の予告編を紹介。13歳の少女vsネオナチという異色バトルが繰り広げられ、全米興行2週連続1位に輝いたヒット作だ。

 “地下鉄降りたら即戦場”なアクション『ブッシュウィック 武装都市』(2017年)、“ナゲット食ったら即ゾンビ”のホラーコメディ『ゾンビスクール!』(14年)といったジャンル映画で手腕を発揮してきたジョナサン・ミロ、カリー・マーニオンの監督コンビによる本作は、“別荘についたら即ネオナチ”というユニークな設定が光るアクションホラー。

 母親を亡くした13歳の少女ベッキーは絶賛、思春期中。山の中の別荘で、父から再婚相手を紹介されるも、反抗心からその場を飛び出してしまう。しかし、その直後、刑務所から脱獄したネオナチ凶悪犯4人組が別荘に押し入り、ベッキー以外を人質に…。窮地に立たされるベッキーだが、恐るべきスキルと思春期特有の複雑な感情がスパークして生み出されたありあまるパワーを駆使して、ネオナチたちに反撃を開始していく。

 予告編では、『アナベル 死霊人形の誕生』(17年)の子役ルル・ウィルソン演じるベッキーのバイオレンスぶりがさく裂。父親を拷問され怒り狂ったベッキーは、動物をあしらったニット帽を目深に被って臨戦態勢に入ると、キラキラなラメがキュートな色鉛筆や古びた桟橋の板、天糸など身の回りのものを使い、森中にトラップを張り巡らせていく。さらには「捕まえてみな〜」と敵を挑発したり、木の上からお手製アスレチックを駆使して奇襲をかけたりと、『ホームアローン』も真っ青のDIY精神と大胆な行動で、屈強な男たちを翻ろうする。

 彼女の勢いにビビったネオナチ男が「傷つけたくない」と休戦を持ちかけてもなお、「私は傷つけたい」とかますタフさ。男たちを頭脳と狂気で追い詰めていく『キックアス』も顔負けの、やりすぎな戦いぶりには、戦慄しながらも思わず笑顔になってしまうはず。

■「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2021」
会期・会場:
10月29日(金)~11月11日(木)ヒューマントラストシネマ渋谷
11月開催 シネマスコーレ
10月29日(金)~11月18日(木)シネ・リーブル梅田
11月19日(金)~ アップリンク京都

料金:当日一般1600円/専門・大学生、シニア1200円/高校生以下1000円