1968年に創設され、スペイン・バルセロナ近郊の海辺のリゾート地シッチェスで毎年10月に開催されている「シッチェス映画祭」。SF、ホラー、サスペンスなどのジャンル映画に特化した「世界三大ファンタスティック映画祭」の1つであるとともに、国際映画製作者連盟(FIAPF)公認の国際映画祭でもあり、このジャンルの映画好きが厚い信頼を寄せる映画祭だ。

【動画】映画『ロスト・ボディ~消失~』予告編

 日本で展開される「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション」は、シッチェス映画祭で上映された作品の中から厳選した作品を日本で上映する、シッチェス映画祭公認の映画祭。日本のホラーファンからの熱狂的な支持を集め、今年で8回目となる。東京:ヒューマントラストシネマ渋谷、名古屋:シネマスコーレ、大阪:シネ・リーブル梅田、さらに京都:アップリンク京都にて、10月より開催される。

 本日は、今年のプレミア上映作品の一つ、『ロスト・ボディ~消失~』の予告編を紹介。2011年シッチェス映画祭のオープニングを飾った『EVA〈エヴァ〉』でゴヤ賞の新人監督賞に輝いたキケ・マイーヨ監督が、アメリ・ノートンのベストセラー小説を映画化したスリラーだ。

 邦題の『ロスト・ボディ』といえば、「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2013」の1作として日本公開された『ロスト・ボディ』を思い浮かべる人もいるだろう。『ロスト・ボディ』は、死体安置所から女性の遺体が消えるという不可解な現象をきっかけにしたスリラーで、観客を惑わすようなニューロティックなテイストとラストに訪れるトリッキーかつ秀逸な展開で、2018年には韓国でリメイクもされるなど、話題を集めた。

 『ロスト・ボディ~消失~』は、『ロスト・ボディ』を彷彿とさせるまさかの展開が持ち味の作品。大きな成功を収めた建築家のジェレミーは、講演会から土砂降りの中をタクシーで空港に向かう途中、ずぶ濡れの女性テセルに呼び止められ、相乗りすることに。そのせいで搭乗時刻に遅れてしまったジェレミーは別の便を取り、VIPラウンジでつかの間の時を過ごす。皮肉にもその空港はかつて彼自身が設計した作品だった。そこへテセルも飛行機に乗り遅れたと姿を現し、ジェレミーは彼女の殺しや犯罪にまつわる奇妙な話に耳を傾けることに。そして彼女の打ち明ける話は、建築家の秘密へと迫っていく…。

 この予告編では、講演会で拍手喝采を浴びていかにも成功者のジェレミーがテセルの話によって徐々に動揺していく様子や、不気味な笑い声を上げるテセルの姿など、謎が謎を呼ぶ。テセルが語るのは真実なのか空想なのか、そしてテセルの本当の目的とは…。

■「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2021」
会期・会場:
10月29日(金)~11月11日(木)ヒューマントラストシネマ渋谷
11月開催 シネマスコーレ
10月29日(金)~11月18日(木)シネ・リーブル梅田
11月19日(金)~ アップリンク京都

料金:当日一般1600円/専門・大学生、シニア1200円/高校生以下1000円