大河ドラマ『八重の桜』(NHK)で綾瀬はるか扮する山本八重の幼少期を演じて注目され、以来、連続テレビ小説『あさが来た』(NHK)、『Woman』『明日、ママがいない』(日本テレビ)など、ドラマや映画で子役として活躍してた鈴木梨央(16)が、「妊娠をする役」に初挑戦したドキュメンタリードラマ『命のバトン』が、NHK・BS1で11月18日(前編 後8:00~8:50、後編 後9:00~9:50)に放送される。

【写真】出産シーンで迫真の演技を見せた鈴木梨央

 30年以上前から全国に先駆けて、新生児の特別養子縁組“赤ちゃん縁組”に取り組んでいる愛知県の児童相談所をモチーフに、ドラマと、実際に養子縁組した家族のドキュメント映像を織り交ぜた演出で、命の尊さを伝える番組。

 鈴木はドラマパートで、“思いがけない妊娠”をし、ひとりで悩んでいた高校生の桜田結役を担当。妊娠という事実を受け止めることができず、母親にも打ち明けることができず、また、妊娠と向き合うことができない交際相手との葛藤を、丁寧に繊細に演じた。

 結が偶然知り合う、児童相談所の職員・成瀬千春役に倉科カナ。社会人1年目の児童相談所職員・斉藤信彦役で平野宏周。結を妊娠させてしまう同級生・伊藤翔太役で鈴木宗太郎。特別養子縁組で子どもを迎えることを心待ちにしている和泉泰三役で中村靖日。結を女手一つで育てた母・早苗役を田中美里が演じる。

 千春に相談し、ようやく産婦人科を受診した結だったが、すでに中絶を選択できる時期は過ぎていた。母親の早苗は娘の妊娠に驚き、ぼう然。一方、おなかの子どもの父親で同級生の翔太は、妊娠の事実と向き合おうとせず、今後について話し合えずにいた。そのため、千春は結の迷う気持ちに寄り添いながら選択肢を提示していく。その中の一つが、さまざま事情で生みの親が育てることができない赤ちゃんと、育ての親を養子縁組する“赤ちゃん縁組”(新生児の特別養子縁組)だった。

 「赤ちゃんを他人に託すのは無責任ではないか」と悩む結。翔太からの連絡がないまま、出産の日は刻一刻と近づいてくる。「赤ちゃんの幸せにとって何が大切なのか」。命の重みと向き合った末に、結がとった選択とは――。

 番組では、10代の“普通の女の子”が《思いがけない妊娠》に直面する可能性がある現実、《10代の妊娠》にまつわる大切な情報をドラマの中に織り込み、赤ちゃん縁組についてもわかりやすく伝える。また、ドラマ内の出産シーンは、本物の産婦人科病院で撮影。指導に当たった助産師が「本物の出産みたい」と驚いた鈴木の迫真の演技も見どころの一つとなっている。