オンライン動画配信サービス「Hulu」の“オリジナル配信動画”『未来世紀SHIBUYA』(全6話)が11月26日より配信されることが発表された。舞台は2036年。金なし、学なし、家族なし――デジタル化社会底辺の若者、ミツルとカケルの2人が、元気、友情、バカパワーを武器に、動画配信で人生大逆転、一攫千金を目指す物語を通して、日本の将来に発生するであろう数々の問題を痛快にあぶり出す。

【写真】白石晃士監督

 主演は、映画『猿楽町で会いましょう』(21年)、『サマーフィルムにのって』(21年)などの話題作への出演が相次ぐ俳優・金子大地と、映画『天気の子』(19年)の主人公・森嶋帆高で一気に注目を集め、来年公演の舞台『千と千尋の神隠し』でハクを演じることでも話題の醍醐虎汰朗。金子がミツル、醍醐がカケルを演じる。

 本作が映し出す世界は、デジタル化社会が進んだわたしたちの近い将来に待ち受ける、誰もが興味を持っている社会の姿。デジタル後進国といわれる日本も、コロナ禍の影響もありデジタル化社会への大きな舵を切っていることを日々実感し、ここからさらに加速度的に進行することは容易に想像できる。

 15年後、2036年は、AI、脳内チップ、脳内記憶操作、空飛ぶ車などが暮らしの中に浸透し、その反面で、今では起こり得ないトラブルや新たな現象が発生することも十分、考えられる。さらにデジタル技術の利便性をお惜しみなく受けられる富裕層がいる一方、お金も、学歴も、その他何も持たない人たちは、同じように恩恵を受けられるとは到底思えない。このデジタル化社会の流れは、我々にどのような影響と変化をもたらすのか――。

 監督は、『不能犯』(18年)、『貞子vs伽椰子』(16年)などの映画監督として特にホラーのジャンルで根強いファンを持つ、映像テクニックの名士・白石晃士。白石監督自らが全編カメラを回し、従来の撮影に囚われない斬新なPOV手法(point of view/ポイント・オブ・ビュー=主観ショット)で、近未来の日本の姿を映し出す。

■金子大地(ミツル 役)のコメント
 ミツルは、女性的な部分も少年っぽさも持ち合わせている人物なので、共存させるのはとても難しかったです。15年後は未来ではありますが、人と人、という大切な部分は変わらないと思うので、すべての人が分け隔てなく暮らせる明るい世界であってほしいです。

 現在も社会的に問題視されていることや人間関係を映し出した本作を通して、将来がどんな変化を遂げているのか想像していただけたらいいなと思います。新しいことに挑戦している作品だからこそ、枠に囚われずに楽しんでいただきたいですし、「こんな作品は観たことがない!」と言える作品になっている自信があるので、ぜひ多くの方々に観ていただきたいです。


■醍醐虎汰朗(カケル 役)のコメント
 カケルは、純度100%のおバカで、すごく格好つけで、何かダサくて、中二病入ってて…けれどいつも真っ直ぐなので人から愛されるキャラクターだと思います。一足先に15年後の未来を垣間見て、科学が発達するのは便利で良いこともありますが、それ故の怖さも感じたので、発達しすぎない良さもあるんだなと思いました。

 できればあまり変わってほしくないこともあるし、平和な未来であってほしいと願います。この作品はビジュアルがポップで気軽に見やすい仕様になっていますが、同時に社会への問いを投げかけている題材で、メッセージ性もあります。観た方が何かを感じていただける作品になっていると思いますので、ぜひお楽しみいただけるとうれしいです。

■白石晃士監督のコメント
 ホラーでもバイオレンスでもサスペンスでもない作品を商業的に作ったのは今回が初めてで、新鮮な気持ちで未来世界を構築し、ミツルとカケルというズッコケ二人組のバカ騒ぎを楽しみにながら撮影することができました。

 そして仕上げでもさまざまな遊びに挑戦し、よくこんな、かつてない企画がやれたなと、そして、やらせてもらえたなと、そんな幸せな実感を持ちながら完成に向かいつつあります。

 配信動画という設定なので、視聴者の皆さんにはまさにYouTubeを見るように気軽な感覚で楽しんでいただけたら本望です。ぜひ、ミツルとカケルのバカパワーを浴びながら、彼らと共にディストピアを軽やかに駆け抜けてみてください!