テレビ朝日は7日、スポーツ局スタッフ10人が緊急事態宣言下の東京オリンピック終了後に“打ち上げ”として宴席を開き、1人が店から転落し緊急搬送された事案について、同局社員6人の社内処分を発表した。

【写真】コロナ感染から復帰したテレビ朝日・斎藤ちはるアナ

 10人のうち社員6人については謹慎10日間の処分とし、スポーツ局長およびスポーツセンター長には監督責任を問い減給1ヶ月の処分を決定。そのほか4人の社外スタッフについては派遣元に対応を依頼した。さらにスポーツ局統括の亀山社長、スポーツ局担当の浜島常務からは役員報酬10%、1ヶ月返上の申し出があったとした。

 同局によると10人はいずれもスポーツ局所属で20代、社員が6人、社外スタッフが4人。オリンピック番組の打ち上げとオリンピック後に異動する1人の送別会目的で宴席を設けた。搬送された社員については、二次会のカラオケ店で一人だけ帰宅の意思を示し、社員2人に見送られた後、非常階段を使い店外に出ようとしたが、「はっきりとは覚えていないが、外に出られないと思い込み、隣のビルの壁や看板をつたって降りようと考えたのだと思う。何かをつかんだ後に落ちてしまい、その瞬間に激痛が走って、通行していた方に助けを求めた」(当該社員への聴取)と報告した。

 転落した当該社員は2階から転落し、緊急搬送されて入院。左距骨骨折で補助器具なしでの歩行までおよそ半年と診断された。手術を経て先ごろ退院し、現在はリハビリを開始した段階だという。

 同局は「当社ではコロナ感染が拡大した直後から、『新型コロナウイルス感染防止策』という形で社内ルールを明文化しており、その中で『宴席は厳禁』としています。スポーツ局でも局独自のガイドラインを作成して社内ルールを日ごろから周知徹底していたほか、局員全員が参加する月1回の局会でも確認をしていました」と説明。

 また「今回、宴席に参加した10名も、このルールは認識していましたが、『少しならよいではないか』『今日ぐらいいいのでは』という甘えがあったとしています。10名は現在では、今回の行動が、社会のルール、会社のルールを逸脱し、放送メディアの一員としての自覚に著しく欠如したものであることを猛省しています」とした。

 今回の件を受け、役員による5年目以下社員を対象とした研修の実施や、「会社の意思決定や指示、連絡が、的確かつ速やかに社員全体に伝わるよう、従来の情報伝達のあり方を見直し、局長、部長主導により各部署での仕組みを再構築する」と情報伝達の徹底などを再発防止策として挙げている。