イタリアで開催中の「第78回ベネチア映画祭」で世界初上映(ワールドプレミア)された、ティモシー・シャラメ主演の映画『DUNE/デューン 砂の惑星』(10月15日公開)。CG合成はごくわずか、ヨルダンなどの砂漠で撮影を敢行し、「砂の惑星」を見事に映像化した本作に、ポジティブなレビューがあがっている。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が“撮影の条件”としてこだわった砂漠ロケ。ティモシーも「砂の惑星デューンと同じような環境で撮影できて良かった」と、話していた。

【写真】ベネチアでファンサービスに応じるティモシー

 ワールドプレミア後、同映画祭のコンペティション審査員として参加している、『ノマドランド』のクロエ・ジャオ監督が「この映画体験にただただ圧倒されました」とコメントしたほか、「映画館でしか味わうことの出来ない“映画の力“を再提示した作品だ」、「『2001年宇宙の旅』を初めて観た時の感覚」、「まったく新しい時代を立ち上げ、私たちを砂の惑星“デューン“とその先に連れていってくれる」といったコメントがあがった本作。

 8月下旬に実施したオンライン取材でティモシーは「実際のロケーションで撮影できて、役者として恵まれていたな、と思います。主な舞台となる砂の惑星デューンはとても暑い惑星。ロケ地のヨルダンも日中は暑かったけれど、同じような環境で演じることができたのは演技の助けになりました。グリーンバックのスタジオで撮影していたらかなりのイマジネーションを働かせないといけなかっただろうから、助けられたといった感じでした」と、砂漠ロケを肯定的に語っていた。

 本作の主な舞台となる砂の惑星デューンは、人間が生きるにはかなり過酷な環境だが、宇宙支配を可能にする“特産物”があり、その惑星を制する者が全宇宙を制すると言われる。その惑星をめぐって、アトレイデス家とハルコンネン家の壮絶な戦いがぼっ発。アトレイデス家を根絶やしにしようとするハルコネン家の息のかかった全宇宙から命を狙われる身となったポールが、父の復讐、そして全宇宙の平和のために立ち上がる、というストーリーが展開する。

 命を狙われるポールは、否応なしに命がけで戦うことに。砂漠を舞台に大勢の戦士たちがぶつかり合う戦闘シーンを予告編でも見ることができる。ティモシーは「この映画のために最も準備が必要だったのはアクションでした」と、振り返る。

 「まずロサンゼルスで、撮影の4ヶ月か月前からスタント・コーディネーターと準備を始めました。撮影の2ヶ月くらい前に、撮影地のブタベスト(ハンガリー)に入ったんですが、途中、ほかの作品の撮影のために抜けなければならず、その間、タペストから毎週のようにスタント・コーディネーターと、ジョシュ・ブローリン(一対一で手合わせするシーンの相手)と僕のスタントダブルがフランスのある村まで来てくれたんです。ワインセラーで殺陣(ファイトコレオグラフィー)の練習をしている動画が残っていますよ(笑)。一つ問題があったのは、ジョシュも僕もお互いにスタントダブルと練習していたので、いざ本人同士がやろうとするとちょっとした呼吸、間合いが違っていて、これを調整するのが意外と大変でした。殺陣のためにここまで準備しなければならなかったのは、今回が初めてでした」

 日中はかなり高温になる砂漠で、ステルス・スーツなどの衣装を着て、アクションシーンもある撮影はとにかくエネルギーを消耗したそう。そんな撮影現場でティモシーたちは「スニッカーズをよく食べていました」とも明かしていた。