本日(3日)より劇場公開される映画『テーラー 人生の仕立て屋』。不況にあえぐ高級スーツの仕立て屋が、オーダーメイドドレスで人生を大逆転させる、大人の再出発応援ムービーだ。

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 ギリシャで今一番注目を浴びているの新鋭女性監督ソニア・リザ・ケンターマンの長編初監督作品。ギリシャ最大のテッサロニキ国際映画祭でギリシャ国営放送協会賞、青年審査員賞、国際映画批評家連盟賞の三冠に輝き、世界中の映画祭から喝采を浴びた。

 主人公のニコスはアテネで36年間、高級スーツの仕立て屋を父と営んできた寡黙な男。だがギリシャを不況が襲い、店は銀行に差し押さえられ、ショックで父は倒れてしまう。崖っぷちに立たされたニコスは、手作り屋台で「移動式テーラー」を始めることをひらめく。だが大きな屋台を背負って街に繰り出すも、道端で高級スーツは売れず…。途方に暮れていたニコスにあるオファーが舞い込む。「ウェディングドレスは作れる?」。紳士服一筋だったニコスは、世界にー着しかないオーダーメイドドレスを作り始める。

 本作の独特なテンポやニコスのキャラクターに秘めた背景について、参考にした作品として、監督は「多くのフランス映画や無声映画、特にバスター・キートンとジャック・タチを研究しました。ニコス(主人公)はひっそりと孤独に暮らす男性で、人生のほとんどを一人で過ごしてきて誰とも話しません。ミシンの音が彼が日常生活で聞く唯一の音です。そこで私は映画の冒頭を無声映画調にしたいと考えました」と、明かしている。

 崖っぷちに立たされたニコスが、新たな活路を見出していく姿は、逆境に陥った時こそ、失敗を恐れずに積極的なチャレンジが必要なことを教えてくれる。

 「時代遅れでシャイで堅物な主人公が、現代アテネに初めて触れて、いかに順応し、成功していくか。その奮闘する姿に本作のユーモアと面白さがあります。彼は50代にして初めて新しい世界への扉を開き、しかも恋に落ちるのです」と、ソニア監督。

 さらに、監督から日本公開を祝した動画メッセージが到着。笑顔がキュートなソニアは「ハロー ジャパン! 監督のソニア・リザ・ケンターマンです。本作が日本で公開されることをとてもうれしく思います。これは希望にあふれている、前向きな物語です。どんな状況でも前を向いて挑戦する勇気をくれる物語です。アリガトウ」と、メッセージを寄せている。