2010年に公開された『アイアンマン2』で初登場して以降、計7本の作品でその類稀なる美貌と抜群の身体能力を駆使し、あらゆる高度なミッションを遂行してきた世界最高のエージェント、ブラック・ウィドウ=ナターシャ・ロマノフ。約10年もの間、アベンジャーズを支えてきた彼女の名をタイトルに冠したマーベル・スタジオ映画『ブラック・ウィドウ』が2021年7月に公開された(※デジタル配信中)。そのMovieNEXと4K UHD MovieNEXが9月15日に発売されるのを前に、ブラック・ウィドウのこれまでの戦いを振り返る。

【画像】場面写真で振り返るブラック・ウィドウの歴史

 『ブラック・ウィドウ』では、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(16年)の直後から『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18年)の間の空白の時間に、アベンジャーズと離れた彼女が対峙していた“過去”ともうひとつの“家族”、そして彼女が背負い続けてきた暗殺者としての自分と決別するため、その家族と共に挑む壮絶な戦いが描かれる。その戦いは過去との決別だけではなく、やがて『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19年)で下すことになる“衝撃の決断”へとつながっていく――。

■『アイアンマン2』(2010年)

 トニー・スターク/アイアンマン(ロバート・ダウニーJr.)がアベンジャーズにふさわしい人物かどうかを見極めるため、スターク・インダストリーズ法務部の社員“ナタリー・ラッシュマン”としてトニーに近付く。その美貌とずば抜けた才能でトニーの恋人ペッパー・ポッツ(グウィネス・パルトロウ)から嫉妬されたこともあったが、最終的に適正調査の結果をニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)に提出して任務は終了。

■『アベンジャーズ』(2012年)

 映画の冒頭でインドのコルカタを訪れ、身を隠していたハルク(マーク・ラファロ)と対面し、ヘリキャリアへと導く。また、ロキ(トム・ヒドルストン)に操られたホークアイ(ジェレミー・レナー)を正気に戻すことに成功し、ハルクが暴走した際は体を張って仲間を救おうと奮闘。自らもアベンジャーズの一員として、ロキ率いるチタウリ軍団ともニューヨークの市街地で激闘を繰り広げた。

■『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年)

 フューリーの指令で、対テロ作戦部隊S.T.R.I.K.Eの船舶から「インサイト計画」のデータを持ち帰る。その後、政府から追われる身となったキャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)のパートナーとして彼をサポート。ウィンター・ソルジャー(セバスチャン・スタン)からの襲撃を受けながらも、S.H.I.E.L.D.を陰で占拠していたヒドラの行動を全世界に公開させた。本作では、恋愛経験が少ないキャプテン・アメリカをからかうなどしつつ、「S.H.I.E.L.D.に加入して変われると思ったのに、この仕事向いてないかも」「真実なんて状況で変わる。相手次第でもね」と本音をこぼす一幕も。

■『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)

 トニー・スタークが起動した禁断の平和維持システムである人工知能「ウルトロン」が暴走し、人類滅亡を企てる。本作でのブラック・ウィドウはハルクが心を許す数少ない人物となり、互いに想いを寄せ合う。KGB訓練時代に“卒業式”として行われる不妊手術を受けていたことも彼に打ち明け、一緒に逃亡生活に出ることを提案するなど、彼女の内面に迫ったエピソードが多く描かれる。ホークアイの家族とも交流し、子供たちに懐かれる姿も見られた。ウルトロンを倒した後は、アベンジャーズのサブリーダー的存在となる。

■『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)

 スティーブと共同リーダーとしてアベンジャーズをまとめる。多数の民間の犠牲者を出したラゴスでの戦いを経て“ソコヴィア協定”が定められる際、アベンジャーズ存続のためにアイアンマン陣営(賛成派)につき、チーム代表の公式外交官として署名式に出席。さらに、ブラック・パンサー(チャドウィック・ボーズマン)をスカウトし、空港でのスティーブたちとの戦いに参加させる。しかしながら、キャプテン・アメリカの望みにも貢献し彼らを助け、自らも失踪。

■『ブラック・ウィドウ』(2021年)

 アベンジャーズから離れて、一人で行動していたブラック・ウィドウの前に突如現れた“妹”エレーナ。“姉妹”は、自分たちを暗殺者に育てたスパイ組織レッドルームの秘密を知ったことで命を狙われる。唯一の味方は、かつて組織が生み出した“偽りの家族”だけ…。だが、この家族の再会によって、レッドルームの恐るべき陰謀が動きだす!世界の命運をかけた、ブラック・ウィドウの作られた過去との戦いが始まる。

■『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)

 追われる身となったため変装の一環で初のブロンドヘアーで登場。キャプテン・アメリカとファルコン(アンソニー・マッキー)と共に反テロ活動の最前線を担うなか、サノスの部下であるブラック・オーダーに襲撃されたワンダ(エリザベス・オルセン)&ヴィジョン(ポール・ベタニー)を救う。その後、ワカンダでの全面対決でオコエ(ダナイ・グリラ)と共闘するが、直後に現れたサノス(ジョシュ・ブローリン)が6つの“インフィニティ・ストーン”で発動させた力の前に何もできず、多くの仲間を失い涙する。

■『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)

 サノスに完敗してから5年。バラバラになってしまったアベンジャーズはブラック・ウィドウ指揮のもと活動していた。久しぶりに自分を訪ねてきてくれたキャプテン・アメリカには「私には何もなかった。でもやっと手に入れた。この仕事と…この家族を。たとえ離れ離れになっても…いい人間であり続けたい」と心の内を明かす。そんな時、量子世界から帰還したアントマン(ポール・ラッド)は、サノスが“インフィニティ・ストーン”を入手する前の世界に遡り、自分たちが先に石を入手する“タイム泥棒作戦”を提案。ホークアイと惑星ヴォーミアへ向かったブラック・ウィドウだが、ソウル・ストーンを手に入れるために“愛する者の犠牲”が必要であることが判明。そこで自ら崖に身を投げる道を選ぶのだった。

■ブラック・ウィドウを演じてきたのは、スカーレット・ヨハンソン

 1984年生まれ、米ニューヨーク州出身。8歳の時にオフブロードウェイの舞台でキャリアをスタートさせる。初主演映画『のら猫の日記』(1996年)で11歳にしてインディペンデント・スピリット賞主演女優賞にノミネート。『モンタナの風に抱かれて』(98年)、『ゴーストワールド』(2001年)などに出演後、『ロスト・イン・トランスレーション』(03年)で英国アカデミー賞主演女優賞受賞、ゴールデングローブ賞女優賞ノミネート。『真珠の耳飾りの少女』(03年)、『ママの遺したラヴソング』(04年)、『マッチポイント』(05年)でもゴールデングローブ賞にノミネートされた。

 『アイアンマン2』(10年)にブラック・ウィドウ役で初登場した後、『アベンジャーズ』(12年)、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(14年)、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(15年)、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(16年)、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18年)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19年)m『ブラック・ウィドウ』(21年)に同役で出演。

 第92回アカデミー賞では主演女優賞(『マリッジ・ストーリー』(19年))と助演女優賞(『ジョジョ・ラビット』(19年))でWノミネートを果たし、大きく飛躍を続けている。そのほかの作品に、『それでも恋するバルセロナ』(08年)、『her/世界でひとつの彼女』(13年※声の出演)、『LUCY/ルーシー』(14年)、『SING/シング』(16年※声の出演)などがある。

 映画『ブラック・ウィドウ』MovieNEXは9月15日発売(※デジタル配信中)。