“密状態”となるなど感染対策が不十分だと批判が集まる音楽フェス『NAMIMONOGATARI2021』について、主催者が30日、公式サイトにて「大規模な音楽イベントの感染予防対策に対する認識の甘さが全国の皆様に多大なご心配をかけてしまった事を心より深く反省致しております」と謝罪した。

【写真】マスクをしていない人も…『NAMIMONOGATARI』の模様

 29日に愛知県常滑市の愛知県国際展示場(AICHI SKY EXPO)多目的広場 野外ステージで開催された同フェスをめぐっては、感染対策が十分に取られていない写真などがSNSを中心に広がり、批判を集めていた。

 主催者は開催に至った経緯について「今年の3月に開催を発表し、開催に向けて準備をしておりました。準備が進んでいく中、8月18日までの10日前までの時点で、今年の開催が可能な事、過度な飲酒でなければお酒の提供も可能という状態で愛知県から話を頂き、10日前から会場の設営に入りました」と説明した。

 「その日から常滑市が蔓延防止重点処置地域に指定され、人数制限が5000人へと縮小されました。その時点でチケット販売が5000枚を超えていた為、愛知県の指示に従い、8月20日でまずチケット販売を終了し、毎年行ってた子供向けプロジェクトの中止を決めました」とした。また、その時点で売れているチケットについては入場可能という指示ももらっていたという。

 また酒類の販売について「自粛要請も頂いていましたが一部キャンセルできない物を販売しますと愛知県担当者に報告をし、過度の飲酒にならない様、お一人様二杯までとし、アルコールはアルコールチケットで販売をし杯数の管理をしていました」と記した。

 8月27日のイベント前日、同県に緊急事態宣言が発令され「イベント当日を翌日に迎え、全ての準備が終わっていたタイミングでした。そのタイミングでイベントを中止や延期にする事が物理的にできませんでした」とした。結果的にイベント当日は8000人を超える観客が来場。ソーシャルディスタンスは守られず「常に密な状態になってしまいました」と説明した。

 イベント中はマスク着用やソーシャルディスタンスを守るよう伝えたが、改善されることはなかった。「結果として、大規模な音楽イベントの感染予防対策に対する認識の甘さが全国の皆様に多大なご心配をかけてしまった事を心より深く反省致しております」とし、「全出演者、関係者の皆様、この度は誠に申し訳ありませんでした。今回の出演者はイベント制作には一切関係ありません。全て制作会社の弊社に責任があります事、よろしくお願い申し上げます」などと謝罪した。

 同フェスをめぐり、開催地となった愛知県常滑市の伊藤たつや市長が30日、自身のツイッターを更新し、同フェスの主催者に対し、抗議文を送付すると明かした。また、ヒップホップアーティストのZeebraも同日、「国民の皆さんに多大なご心配とご迷惑をお掛けした事、ヒップホップシーンを牽引する立場として責任を感じてます。誠に申し訳ありませんでした」と謝罪した。