今月20日に全国23館で公開され、興行通信社発表のミニシアターランキングにおいて初登場1位を獲得(8月21日~22日時点)したフランス映画界の巨匠フランソワ・オゾンの最新作『Summer of 85』(公開中)より、2人の少年が過ごしたかけがえのないひと夏の初恋を切り取った、ショート予告映像2種が解禁となった。

【写真】“喜び編”と“痛み編”2本のショート予告(15秒)

 公開後、SNSには、「ここまで感情移入というか、作品にのめり込んだのは初めて」「アレックスとダヴィドのあまりにも美しい恋愛に嫉妬した」「魂に響く素晴らしい作品だった。たった6週間でも真実の恋に落ちることはあると思うし、それを理解されない悲しみや辛さが強く伝わり涙が出た」「フィルム映画の質感、映像美、役者さんの演技、全部良かった…この夏に観られて良かった!」など、熱い感想が多数寄せられている。

 少年たちの瑞々しい刹那の初恋を描く、はかなくも美しいラブストーリーである本作は、英作家エイダン・チェンバーズによる青春小説「Dance on my Grave」(おれの墓で踊れ/徳間書店)を原作に、17歳で本小説と出会って以来映画化を熱望していたオゾン監督が、約35年の時を経て実現させたもの。

 1985年夏、北フランスの海辺の町を舞台に、16歳のアレックス(フェリックス・ルフェーヴル)が、運命的に出会った18歳のダヴィド(バンジャマン・ヴォワザン)との愛に溺れ、永遠の別れを知るまでの、生涯忘れられない“6週間の青春”が描かれる。

 解禁された映像では、たった6週間で一生分の恋を経験したアレックスの、初恋の“喜び”と“痛み”がそれぞれ収められている。“恋する喜び編”では、映画館、海、遊園地、クラブ、そしてバイクでの疾走など、アレックスとダヴィドが過ごしたかけがえのない時間が映し出される一方で、 “恋する痛み編”では、すでに出会った時から永遠の別れが決まっていたかのような、2人の避けられない運命が描かれる。

 すれ違いから始まった激しい口論、和解できないまま、突然訪れたダヴィドの死。最後は、アレックスが真っ直ぐにこちらを見つめ、「あなたは知らなくていい」と突き放すような一言を放つシーンで締めくくられ、大きな喪失を経験したアレックスの深い傷の一端を垣間見ることができる。