『YAWARA!』『20世紀少年』などで知られる漫画家・浦沢直樹氏が、配信中のSpotifyオリジナルポッドキャスト番組『ホントのコイズミさん』(毎週月曜配信)に出演。漫画家を志したきっかけなどを語った前回に引き続き、小泉今日子と、さまざまなエピソードを語り合っている。そこでORICON NEWSは2人にインタビューを実施し、収録後の感想(小泉)、創作活動(浦沢氏)などを聞いてみた。

【写真】『20世紀少年』風に小泉今日子描く!浦沢氏の描き下ろし似顔絵

 本を開けば、新しい世界への扉が開く。小泉の傍らにはいつでも本があった。自ら「本」「本に関わる人たち」に会いに行き、語らい、紡いでいく……。自分という旅路を歩む者たちの止まり木的存在が同番組のコンセプトとなっている。

 収録を終えて小泉は「きちんとお話させていただいたのはじめてでしたが、すごく楽しかったです! はじめてこんなに話したって感じがしないくらい自然にお話ができてうれしかったです」と初対面でありながら濃厚なトークをすることができて満足気。

 一方、浦沢氏は「小泉さんといえば、僕らにとってはまさに有名アイドルだったわけですが、テレビを観ながら『この人はわかっている人だ』と感じていました。それはファンの勝手な勘違いだったという場合もありますが、今回はじめてゆっくりお話させていただき、本当にツーといえばカーとなるような感覚でお話ができました。テレビで観て思ったままの方だなぁと、うれしかったですね」と充実感を伝えた。

 そんな浦沢は1983年のデビューから今年で画業38年を迎え、年齢も還暦を過ぎた。現在、『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて最新作『あさドラ!』を連載中だが、物語を描く中で大切にしていることを聞くと、「描いている自分も読者の皆さんも、未だ体験したことのないものを描きたいと、これまで作品を作り続けてきました。今回の『あさドラ!』も、まだ作品上描かれていない、あるシーンを思いついたところから発想が始まったのですが、そのシーンが頭に浮かんだ時、『なんだ、この話は?』というワクワク感でいっぱいになりました。その感覚を皆さんに伝えたい、それが作品を描く原動力なんです」と打ち明けた。

 ここ10年あまりで電子書籍市場は拡大し、漫画を取り巻く環境も変化してきた。長年、業界に関わってきた浦沢氏にとって、創作意欲に変化はあるのか問うと「諸先輩方が積み上げてきた漫画の手法に則る形で僕らは育ってきましたが、近年は読書環境がドラスティックに変化し、スマホで漫画を読むということがスタンダードとなってきました。見開きの迫力ある画面演出が有効に発揮できなかったり、スマホ画面に合わせるように縦スクロール漫画が登場したり。そういった変化の中で、漫画がこれまで育んできた大らかな可能性を、新しいメディアの中でどう進化させられるか、日々考えています」と熱弁した。

■番組URL
https://open.spotify.com/episode/4480Cyp5luJzPAWzasdXhJ?si=b7e2faa5c20f4dc8&nd=1