きょう23日放送の日本テレビ系『金曜ロードショー』(毎週金曜 後9:00)ではアニメ映画『君の膵臓をたべたい』を放送。作家・住野よる氏のデビュー作にして代表作、累計300万部以上のベストセラーをもとに、実写映画も大ヒット。このほど『ワンパンマン』や『ALL OUT!!』の副監督を務め、今作が初の監督作品となった牛嶋新一郎監督が放送に向けてポイントを紹介する。

【場面カット】実写版『キミスイ』でヒロイン・山内桜良を演じた浜辺美波

 クラスメイトの山内桜良から、余命わずかであることを偶然知らされた「僕」。秘密を共有する二人が共に精一杯生きる日々… その『キミスイ』を劇場アニメ化した今作は、アニメならではの優しいタッチで、切なくも美しい青春ストーリーを新たに描き出す。アニメーション制作は、『うしおととら』などのスタジオヴォルンが手掛ける。

 まず、特にこだわったポイントについて牛嶋監督は「作品中の桜良の言葉にもあるように、二人は『反対の人間』という点は押さえながら作りました。桜良が“動”ならば、『僕』は“静”。桜良は無駄の多い動きを、反対に『僕』には効率的な最短の動きをアニメーターの皆様にはお願いしました。また、背景も『僕』の部屋や図書館などは男性的な四角く重たいイメージでまとめ、桜良の部屋や小物は曲線の多い女性的なシンボルを散りばめ、性格だけではなくビジュアル面でも“反対”の要素を描くよう心がけました」と語る。

 そして特に注目してほしいシーンは「第一にもちろん、『僕』の名前が隠されていること」と挙げる。「ですが、あえて気づきにくいところでいうと、『僕』と桜良の喋り方です。人と話すことが苦手な『僕』の話し方が終盤に向かって変わっていき、また桜良が本心から話すようになっていくにつれて声のトーンに変化が現れていきます。気づくとより二人により愛着が湧いてラストでぐっと心が掴まれると思います」と自信をみせる。

 主人公「僕」を演じたのは、高杉真宙。ヒロインの桜良を演じたのは、Lynn。アフレコでの印象的なエピソードについて「主題歌を歌ってくださったsumikaのみなさんが飛び入りでアフレコに参加してくださいました。初めてとは思えないナチュラルな演技でほぼ一発OK。緊張の連続だった現場が一息つくような楽しい時間でした。どのキャラクターの声か探してみてください」と裏側とともにみどころを明かす。

 「原作の住野先生の愛情が詰まった作品を映像化させていただきました。主役の『僕』だけじゃなく、恭子、ガム君、隆弘、お父さん、お母さん、その他みんなのそれぞれの歴史や人生を感じるような作品です。その中で桜良という女の子と関わり、人生が少し豊かになっていく、そんな作品だと思います。視聴者の皆様にも、本作を見終わったあとに、桜良から何かをもらったような気分になってもらえたら幸いです」とアピールしている。