2.5次元舞台などを中心に活躍する俳優たちによって、2019年7月にデビューしたアーティストグループのTFGが9日・10日に、『TFG SPECIAL LIVE 2021 -SMASH+-』を渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて開催した。

【ライブ写真】メンバーソロショットも TFGライブの模様

 TFGの有観客ライブは2019年末に同会場で行われたクリスマスライブ以来、実に1年7ヶ月ぶり。これまでの公演では朗読劇やファンの要望に応えての企画などが盛り込まれていたが、今回のライブは歌とダンスの純粋なパフォーマンスのみで構成。前川優希、佐藤信長、坂垣怜次、堀田怜央、桜庭大翔という5人組の新体制となって初のステージだった。

 冒頭、黒いスーツに身を包んだ5人が登場し、噴き出すスモークを合図に始まったのは「Dance with Me」。熱に浮かされるような甘く、刺激的なムードをまき散らす5人はセクシーに振り切れて、これまでのカラフルなパブリックイメージを覆すオープニングに、客席も食い入るようにステージを見つめる。

 PARFANたちを前に「この感じ久々!」と喜びを爆発させ、1年7ヶ月ぶりに帰ってきた会場に「ただいま!」と挨拶すると、お馴染みの自己紹介ではそれぞれのメンバーカラーに合わせて、客席のペンライトが次々に色を変える場面も。

 さらに、歌とダンスの2組に分かれてのユニットパートも、2日間3公演の大きな見どころだった。佐藤と堀田が公演替わりで「虹」(Aqua Timez)、「花に亡霊」(ヨルシカ)、「まちがいさがし」(米津玄師ver.)をハーモニー豊かにカバーすれば、他の3人は力強くアグレッシブなダンストラックを展開。桜庭はクランプ、坂垣はハウス&ヒップホップ、前川はジャズ寄りと各メンバーが公演ごとにソロパートを務め、その隙の無いパフォーマンスからは、アーティストとしての意識の高まりと、それに伴う明らかな成長を感じ取ることができた。

 テンションアップした場内の空気をクラップの湧く「ニコイチ」でさらに盛り上げ、同時にラフなスタイルに衣装替えしてからは、お馴染みのフレンドリーな一面が全開に。ユニットパートに関しても「5人より2人のほうが緊張する」「メッチャ練習した!」と赤裸々すぎる感想を漏らし、リズミカルでキュートな「恋の変換点」、切ないウィンターシングル「神さま お願い」、一斉に大きく手を振る「PA! PA! PA! Party Love!」と、新旧取り交ぜたメニューで客席との一体感を演出した。

 デビュー曲「My dear Summer」では客席で揺れるペンライトの動きもピタリと揃い、「Celebration」でも5人が振るタオルに合わせてペンライトも回る。いつものように歓声を送ることができないぶん、拍手とペンライトの光で気持ちを届けたい――その色とりどりの輝きからは、そんなPARFANたちの想いが垣間見えた。

 高まる手拍子に応えてのアンコール、まずは公演Tシャツに着替えて「シンセイカツ」を温かく贈ると、デビュー2周年を祝うケーキがサプライズで登場。「HAPPY BIRTHDAY」の曲が流れても、自分たちのことだとなかなか気づかない彼らの天然っぷりも愛らしいが、その後、PARFANたちに向けられた言葉は誠実そのものだった。

「久々の有観客でその間にメンバーも変わって、本当に人が来てくれるか不安だった」と告白した佐藤は、「こうしてたくさんの人が観てくれて本当に嬉しく思います。2年間やってきて、ちょっとは自分自身成長できたんじゃないかな。これからもTFGと役者としての活動を互いに活かしながら相乗効果で、みんなで成長できるように頑張っていきたい」と笑顔に。前川は「TFGじゃなかったら見れなかった景色、会えなかった人、感じなかったことが山のようにある。新しい一瞬一瞬を大切に、皆様とこれからの道を歩んでいけたらなと思っております」と一礼する。

 体制の変化に伴い、卒業した2人のパートが改めて5人に割り振られたことに触れた堀田は、「2人の想いも背負って届けられたことが嬉しくて、ホントに胸が温かいです」と語り、桜庭も「TFGは最初から最後まで、何一つ変わってない。彼らがいて、今のメンバーがいて、今のTFGがあって、この2周年に繋がっている。皆様がいて、僕らは初めてステージに立つことができる」と力を込めた。

 そして「2周年を迎えた素敵な日に、有観客ライブができたことを嬉しく思ってます。TFGを通して役者としてもスキルアップできて、素敵な環境にいさせてもらえてるんだなぁってしみじみ思います」という坂垣のあいさつから、「一緒にペンライトを振りましょう」とライブを締めくくったのは「My Man, My People」。今公演から登場したニューバージョンのペンライトを5人も取り出して、PARFANたちと一緒に振りながら互いの気持ちを確かめ合った。

 PARFANたちとの別れを惜しむように、最終公演ではさらにダブルアンコールで「My dear Summer」も披露され、ペンライトがきらめく客席に「本当に今日の景色忘れません! 本当にありがとう!」と堀田も絶叫。全力を出し尽くし、達成感に満ちて深々と一礼する5人の姿は、今後のたゆまぬ進化をPARFANたちに約束するかのようだった。

文:清水素子


『TFG SPECIAL LIVE 2021 -SMASH+-』セットリスト

 -Opening SE-
M1 Dance with Me
M2 Let’s Stay Home!
M3 Hola! Hola! Hola!
M4 fallin
M5 彼方のリナリア
M6 瞬間
M7 歌唱ユニット(佐藤・堀田)
M8 ダンスユニット(前川・坂垣・桜庭)
M9 ニコイチ
M10 恋の変換点
M11 神さま お願い
M12 PA!PA!PA!Party Love!
M13 My dear Summer!
M14 Celebration

E1 シンセイカツ
E2 My Man,My People