俳優の屋良朝幸、浜中文一が出演するハートフル音楽劇『イキヌクキセキ~十年目の願い~』が2日、KAAT神奈川芸術劇場で開幕した。

【集合ショット】屋良朝幸、浜中文一ら豪華キャスト陣が登場!

 作・演出をモトイキシゲキ氏、演出を林希氏が手がける同作は、モトイが東日本大震災後に現地で行った取材をもとに書き下ろした作品を舞台化。東日本大震災から10年後を描き、震災で両親を失った主人公・鈴木大樹を中心とした物語が展開する。

 主演の屋良は、今作の出演をきっかけに震災後、初めて東北に足を運んだことを取材で告白。「今までメディアの情報しか知らず、現地に行かないと分からないこともたくさんありました」と振り返りながら、地元の人たちと交流を深めるなかで「話を聞いて逆に元気をもらいましたし、つらいことを抱えているのにもかかわらず、その経験をしている強さをいただいた」としみじみ話した。

 さらに震災を題材にした作品としてエンターテインメントに“昇華”することに、少しばかり葛藤を抱いていたという屋良だが「(被災者から)『こういう事があったと、若い人や知らない人に伝えてほしい』と。その言葉がすごく勇気になりましたし、その思いをしっかりステージの上から伝えていくことが役目なんだなと思いました」と明かした。そして「地元の人たち、大変な思いをした人たちの思いをくみ取って伝えていく上で、見に来てくださった方にショーとしても楽しんでもらえる舞台をお届けしたい」と語り、強い決意をにじませた。

 そんな屋良の同級生を演じる浜中も「僕自身何かを出来るわけではないけれど、この作品を通して何か一つでも伝えられたらなと。僕には一生懸命にやることしかできない。その思いで頑張っていきたい」と言葉に力を込めていた。

 会見にはそのほか、松本明子、松下優也、ヒデ(ペナルティ)、隅田美保、安寿ミラ、松平健が出席。きょう2日~11日まで同所、16日~18日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで上演。横浜公演の千秋楽(11日)は、ライブ&見逃し配信されることが決定した。