3人組グループ・いきものがかりが11日、地元・神奈川の横浜アリーナで約6年ぶりとなる有観客ツアー『いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! THE LIVE 2021!!!』ファイナル公演を開催した。今夏をめどにグループを脱退し、表舞台に立つ芸能活動からの引退を表明している山下穂尊(Gt)のラストステージとなり、吉岡聖恵(Vo)と水野良樹(Gt)が今後について話した内容を明かした。

【ライブ写真10点】思い出話に花を咲かせるいきものがかり ソロショットも

 序盤6曲を終えたところで、小学1年生のときからの盟友・水野と山下の2人によるMCタイムに。「恥ずかしいね、“旧いきものがかり”で」と2人で照れつつも、山下が脱退を告げた当時のことを振り返り始めた。水野は「あなたが離れるって言ったじゃないですか。それでさ、聖恵と2人で話したの。そしたら、すっごい思いつめた顔をして、よっちゃん(水野の愛称)、私考えたんだけど、ハーモニカを練習しておくって。いや、気持ちはわかるけど、そこじゃない」とやり取りを暴露した。

 衣装チェンジした吉岡は「私としては精一杯の頑張りなわけよ、ほっち(山下の愛称)が抜けるとなったら。じゃあ、私がって。それをさ、『お前、そういうのいらないから』ってバサッと切られた」と割って入った。

 吉岡は家族にも電話で山下のことを報告したといい、「父親がマジな声で『お前、ハーモニカやったほうがいいんじゃないか』って。同じ想いだったの。遺伝子! 『2代目ハープはお前だ』って。父も同じ発想だったよ」と明かして笑いを誘った。

 吉岡と水野は今後2人でやっていくにあたって、「うなずき問題」があるとも打ち明けた。これまでトークは基本的に水野が仕切り、吉岡が食いついてわちゃわちゃし、山下が優しくうなずいて成立してきたという。

 水野は「このうなずきがないことに僕らは耐えられるんだろうか?」と打ち明けると、吉岡は同調し「(山下の)パネルを作って、録音したやつを後ろに置いて。うなずきがほしくなったときに『はいはいはい、ほーほーほー』と言ってくれるのを作る。それグッズにする?」と提案した。

 努めて明るく振るまっていた水野だったが、鳴り止まない拍手に応えて再登場したWアンコールでは「なんでしょうね……(山下と)6歳で出会ってるんですよ」としみじみ。「6歳のときにじゃんけんで負けて(生き物係になって)、2人の人生が決まりました」と振り返ると、「全て一緒に見ている人が離れていくことは、すごく寂しいです」と本音を吐露し、こらえきれずに涙をこぼし、吉岡も目元をぬぐった。

 水野は続けて「吉岡と水野で新しく始まるいきものがかりは僕らもまだ想像がつかないけど、もっと楽しくなるように2人で頑張っていきたいと思います。穂尊と一緒に歩んできたこれまでが素晴らしいものだったとずっと言い続けられるように、2人で頑張っていきます」と約束し、3人体制でのライブに幕を下ろした。