高岡早紀の“魔性”ぶりが話題の映画『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』(6月18日公開)で、主人公・リカの新たな運命の相手役を演じた市原隼人のインタビューが到着。市原も近年、演技の振り幅の広さで話題沸騰中だが、本作について、「理解を越えたリカの存在に笑えてしまうほどに感情を弄ばれる感覚」と、その魅力を語っている。

【動画】スパイダーマンのようなリカは予告編でも

 本作は、第2回ホラーサスペンス大賞を受賞した五十嵐貴久の人気サイコスリラー小説「リカ」シリーズの「リターン」が原作。2019年10月、東海テレビ・フジテレビ系で連続ドラマが放送され、今年3月から4月にかけては“エピソード0”となる第2弾も放送された。衝撃的なせりふの数々や高岡の振り切った演技が話題に。この映画版では、マッチングアプリでリカをおびき寄せる刑事奥山役で市原、同僚の刑事コンビを内田理央&佐々木希が演じ、リカとの直接対決の行方に期待が膨らむ。

 市原は、初主演映画『リリイ・シュシュのすべて』(01年)から今年でデビュー20周年。見事に大人の色香を漂わす役者として、幅広いジャンルの映画やドラマに出演している。今年は、映画『ヤクザと家族 The Family』『太陽は動かない』と2本の出演作が公開。映画『ヤクザと家族 The Family』では、10代の不良から20代の若いヤクザ、さらには 30代の苦労する生活者と3つの時代を見事に演じ分け、強烈なインパクトを残した。4月に放送されたテレビ朝日のドラマ『殴り愛、炎』では、一人の女性をめぐる三角関係の一角を担い、真っすぐがゆえにタガが外れていく男を熱演し、その演技の振り幅の広さが話題になったばかりだ。

 本作では、リカの宿敵であるはずの警察官でありながら、次第にリカにひかれていってしまう「奥山次郎」という刑事役について、「常に迷いの中で生きている男。常に逡巡している男が奥山」と話す。

 その上で、「リカに執着し、迷い続けることが役へのアプローチでした」と、リカを追い詰めながらも「リカ」の中のネガティブな感情に向き合おうとする「奥山」という真面目で責任感のある人間を演じることについて語った。

 また今回演じた刑事という役どころについて、「当初オファーをいただいた時に刑事役ということで、リカを追いかけるなど肉体的な演技や、アクションシーンなどもイメージしていたんです。そうしたら完全に精神的な心理戦だったので、『そっちか!』と(笑)。リカが飛んだり、壁をよじ登ったり、突然スパイダーマンを観せられているようで笑ってしまいました(笑)。自分には勝てないな、と思いました」と、ついつい笑いがこぼれる。

 本作の「リカ」というキャラクターについては、「本来は、相手の幸せと自分の幸せ、両方を考えるべきだが、リカは『自分の幸せ=相手の幸せ』と考えてしまう」と、リカの一方的で偏った考えを分析しつつ、「リカを責め続けることはできなかった。誰もが選択を間違えたらリカになってしまうのではないかと思う」「もしかしたら、誰もがリカのような猟奇的な感情を生み出してしまう可能性を秘め、それを隠しながら生きているのかもしれません」と、リカだけが“特別”なのではなく、私たちの誰もが「リカ」になってしまう可能性があることを指摘し、だからこそ多くの人から受け入れられているのではないかと語った。

 映画『リカ』については、「サスペンスなのか? ホラーなのか? 純愛物語なのか? 理解を越えたリカの存在に笑えてしまうほどに感情を弄ばれる感覚。皆様はリカをどう捉えるでしょうか?」と、逆に聞きたいという。

 本作はジャンルに当てはめられない作品であり、人によって見方が全く変わるのではないか、と。「だからこそ、観た後に話さずにいられない、リカという人間を許せるか、許せないか、この作品の在り方を考え、議論したくなってしまう」と話した。

 そして「この作品は悲鳴をあげて観るのか、声高らかに笑いながらコメディとして観るのか、観る方の受け取り方次第で感想が違うと思います。観終わった後にいろいろな方々とリカの存在や言動について話し合っていただくと、楽しんでいただけると思います」と、メッセージを寄せた。