生涯忘れられない“あの日”を、広大な映画撮影セットで再現する、夢のようなサービスが登場する映画『ベル・エポックでもう一度』(6月12日公開)の本編映像が解禁された。

【動画】映画『ベル・エポックでもう一度』本編映像

 職を失い妻に疎まれ、最新のデジタル機器にも対応できず、時代にも取り残されてしまった元売れっ子イラストレーターのヴィクトルは、息子から戻りたい過去を映画撮影セットに再現する体験型エンターテイメントサービス〈タイムトラベルサービス〉をプレゼントされる。

 解禁された映像は、アントワーヌ(ギョーム・カネ)による合図「全員 位置について」で”キャスト”たちが動き出す様子から始まる。劇中でアントワーヌが提供する〈タイムトラベルサービス〉は、どんな過去でも美術セット・照明・俳優を使って注文通りに再現し、客はその世界の住人として1日を体験することが出来る体験型エンターテイメントサービスだ。

 今回の体験者は主人公ヴィクトル(ダニエル・オートゥイユ)。自身がオーダーした“1974年5月16日のフランス・リヨン”の街並みの再現度に驚嘆し、キョロキョロとあちこちを見ながら歩みを進める様子が実に愛らしい。それもそのはず、すれ違う人たちの服装は70年代当時のファッション、街を走る車はシトロエン・アミ8コンフォートやシムカ・1000らしき当時の名車たち。スマホも携帯もないので街角には公衆電話。一部壁紙が剥がれた箇所を見つけ、にんまりしながらこれが“セット”であることを再認識するヴィクトルだが、眼前に現れた想い出のカフェに目を奪われ、思わず口をポカンと開けたまま立ち止まり、目を輝かせる。

 あの頃毎日のように通ったカフェのドアを開け恐る恐る入店するヴィクトルを、馴染みのマスターらしき“キャスト”が「やあ調子は?」と“いつものように”迎え入れる。カウンターに寄りかかり、店内の様子をゆっくりと眺めるヴィクトルの表情からは、かつて自分がここに通った70年代の輝かしい日々や当時抱いた感情がじわじわと蘇ってきて、それをゆっくりと味わっている様子がうかがえる。

 誰しも一度は夢見る漫画のような話ではあるが、仮にこのようなサービスがあって、自分が過去を再体験できるとしたら、いつ・どこに…そんな妄想タイムに突入してしまう人も少なくないだろう。

 ヴィクトルがオーダーした“1974年5月16日のフランス・リヨン”のこのカフェ“ラ・ベル・エポック”で、彼は運命の女性に出逢う。彼がこのあとどんな“再体験”をするのか、是非スクリーンで見届けて。